並盛在住ですが黒曜生です 4【REBORN】

第179話『テスト勉強は前もって』 ページ30

テスト期間は







_____________戦争だ。



「Aー！ここどうやんの？」
「てか俺教科書ないんだけど」
「範囲広すぎだろ数学」



「あああ！もううるさい！！ここはそこの公式当てはめて！！って違う！上の公式だっつーの！！教科書なら私のが机の上にある！！数学の範囲は68〜77ページ！！！！大して広くないわこのあんぽんたん！！！」



「「「さっすが〜」」」



っこいつら…！！(怒)

テスト期間に入って短縮授業になった今。
既に歴史と英語のテストを終えた私たちは現在教室に居残り中。



「なんであんたらはバカのくせに一夜漬けでしようとしてんのよ！！？数学と古典は明日がテストなの分かってんの！？」



今更になって泣きついてきたバカクラスメイトたちに勉強を教える羽目になった。



由「明日だから今やってんじゃない。数学と古典だけは落としそうだからヤバいんだよね、うちら」

「「「てへっ☆」」」



………殺意が湧いた私は悪くない。
落ち着け、落ち着くんだ私。

猛獣相手に勉強教えるなんて慣れてるじゃないか。落ち着け、落ち着「なぁ、A、俺腹減ったー」




ぶちっ





「やる気のないやつは帰れええええ！！！！」






．







私がキレたことにより黙って机に向かい出すバカたち。いや、最初からそうしろよ。

とりあえずヤマはって数学の公式と昔の言葉の意味叩き込め、っていうのを2時間ほど言い続ければヤツらも変な自信が出てきたようで。



「俺明日100点取れるかも」
「クラス平均1位だなこりゃ」
「よーし、Aのおかげでできる気になったからかーえろっと」



気になっただけかよ！！！
こんなに懇切丁寧に説明してやったのに！！



じゃあなー、と呑気そうに帰るバカたちを見送り由依と2人になった教室。



「由依帰んないの？」

由「んー？いや、だって私も数学教えてたから古典は手つけてないし」

「あぁ、数学は得意だよね」

由「うっさい」



カリカリと2人でノートを書きながら話す。
昼前には終わっていたがもう夕日が出ており、ちょうどチャイムが鳴った。






「……あのさ、気になってたことがあるんだけど」

由「何〜？」

「………由依って本当は男の子嫌いだよね？」

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