第2話．1年5組 ページ3
＿＿
＿＿＿＿
急いで家を出て、食パンかじりながら初めましての校門をくぐる。
時間が無くていちごジャムをつけれなかった食パンの最後の一口をゴクリと飲み込んだところで教室の前まで来た。
どうやら私は1年5組らしい。
外の掲示板に書いてあった。
『さて…、どうやって入るかな。式はもうとっくに終わってるだろうし…。
ま、なんでもいっか！(適当)』
誠心誠意、嘘偽りなく心を込めて謝ったら許してくれるでしょ。まだ見ぬ私の担任、いい人だといいなぁ、なんて思いながら扉を開く。
ガラッ
『すみませーん、寝坊して遅れました！反省してます！切実に！(誠心誠意)』
思ったよりも勢いよく開いた扉に驚きつつも、教室をキョロキョロ見渡せば、全員の視線が私に集まった。
黒板にはおそらく担任の名であろう岸本、と書いてある。
というか…書いてる最中……？？
「「「……」」」
めちゃ静かやん。
…シーン、とした教室にいたたまれなくなったのでとりあえずヘラッと笑っとく。
その瞬間、
ガシッ
「花巻 Aサーン？入学式当日に遅刻とはいい度胸だなぁ？しかも俺の自己紹介中に。おかげで俺が徹夜して考えた自己紹介文がパァーだよ(黒笑)｣
『٩( ᐖ )وパァ？…すみませんすみませんホントに痛いです反省してます力いれないでくださいいいい…！そこタンコブあるんですよ！？』
「知らねぇよ。まぁお前は後で職員室な、今は座れ」
『えーっと、岸本せんせ？教師的に言葉遣い大丈夫そ？？？』
心配して言ってあげたのにうっせぇわ、と返されました。あなたが思うより健康ですってか？？(コラ)
真ん中らへんにポツンと空いた席を指さされそこに大人しく座った。
しかし、
なんか学校ついて安心したからか。
『やべ、眠い』
「ぶはっ…まだ眠いの？」
隣からの吹き出し笑いにそちらを向けば、サイ〇人並に髪の毛が逆立ってる男の子と目が合った。
そして一言。
「お前面白いな。
入学式早々遅刻してくるとかありえねぇだろ(笑)」
『むっ、仕方ないじゃん。二度寝しちゃったんだから。見てよ、この制服のシワ。初日ぞ？？？』
「制服着てからの二度寝かよ(笑)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 431人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くうはく(プロフ) - あみさん» ま、まさか前作を読んでくださってた方がいたとは…！！とても嬉しいです…😭🤍好きになるきっかけって…勿体ないお言葉すぎて…；；；読んでくださり本当に感謝です🙇♂️💦更新頑張ります！！ (3月21日 15時) (
レス) id: a76df16627 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - マッキーのことを好きになるきっかけになった作品のリメイク版…!!嬉しいです🥲🤍 応援してます！ (3月9日 23時) (レス) @page1 id: d1e02efa07 (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - ナギさん» 全然です〜〜！！😂💦むしろ再確認できてくうはくとしては安心出来ました…！！ありがとうございました！！🙇♂️ (11月2日 8時) (レス) id: 6aeeb22f72 (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - くうはくさん» ほんとだ！調べてみたらそうですね。知らないでコメントしてましたすみません (11月1日 22時) (レス) id: e35ef3ea0a (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - ナギさん» ナギ様……！！コメントありがとうございます…！！確かくうはくの記憶では2022年から法律変わって18歳に引き上げられた気がしたのでそっちに合わしてしまいました……間違ってたらすみません😭💦 (11月1日 21時) (レス) id: 6aeeb22f72 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くうはく | 作成日時：2023年4月12日 23時
