第460話.誰のもの2 ページ32
しゅん、となった顔で聞くとリクオは勢いよく首を振る。
リ「Aからのプレゼント受け取らないとかありえないから!……でも、Aが僕の彼女でいてくれて、一緒に過ごしてくれてるだけで毎日がプレゼントみたいなもんなんだよってこと」
『…………だって、私リっくんのものだもん』
リ「……ソウダネ(ねぇ、学校なんだよここ。なんで学校なんだ。もうほんと可愛いが過ぎるってば)」
『……違う?』
リ「あってる。頭のてっぺんから足のつま先まで全部僕の。誰にもあげない。
……ねぇA。僕は誰のもの?」
『……私の。……名前書いとこうかな。Aのって』
リ「……ソウダネ(えええぇなにそれ可愛いほんと僕死んじゃうって……!!)」
そんな時、ヴーッと携帯が鳴った。
リクオにメールが来たらしく送り主は巻のようだ。
〈入院してた人が今日復帰したらしくバイト終了。給料はいつでも取りに来いってさ〉
私の方にも同じ内容のメールがきて、どっちでもいいから見ろってことなんだと思う。
そこからのリっくんの判断は早かった。
リ「バイトないみたいだし…、今日は帰ろっか」
『ん』
リ「ああ、A。目擦っちゃダメだって。すごい赤くなってる」
『……ぶさいく?』
リ「ありえない。めちゃくちゃ可愛い」
『っふふ、』
リ「……やっっっっっ、と笑ってくれたまじ可愛い」
『リっくん可愛いしか言わんくなった』
リ「だって可愛いんだもん」
『いつまでも可愛いって言って貰えるようにがんばるね』
リ「これ以上はやめてお願い可愛すぎて死んじゃうし他の男に見られたくない」
『えぇー』
その後ちゃんと書いといて、と言われたのでリっくんの右手の甲に花開院Aと名前を書いておいた。しかも油性。そしてもちろん私も左手の甲に奴良リクオと書かれました。
久々の奴良家に帰ると、いつもの皆がいて。
なんだか少し安心した。
リクオから離れない私を見て、いつもとは逆だなと皆に笑われるも気にしない。無理。
今日はリっくんがそばにいてくれないと精神安定しないから。
でも泣き疲れて眠くなった私にそばにいるから寝ていいよ、って言ってくれたリクオはやっぱり優しくて、
_____どうしようもないくらい大好きな人。
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くうはく(プロフ) - ツバキさん» 読んでいただいたこと、本当に感謝いたします…😭✨️そんな風に言っていただけてくうはくは幸せものです。数年かけて書き続けて完結ができて本当によかったです。最後まで読んでくださって本当にありがとうございました!! (10月19日 8時) (レス) id: 11600e3dd5 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - ほんとにめっちゃくちゃ最高、何から何まで好き、この作品に出会えたことに感謝、作ってくれた作者様に感謝、まじでありがとうございます、本当に完結させてくれてありがとうございます、おめでとうございます、神だと崇め奉らせてください。 (10月4日 22時) (レス) @page50 id: b2e58f839d (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - 時希さん» よかったです〜〜〜!!!可愛いイメ画ありがとうございました……!!😂🤍 (6月10日 9時) (レス) id: 65b4e9d39c (このIDを非表示/違反報告)
時希(プロフ) - 見れてまーす (6月9日 11時) (レス) @page1 id: 4250a185ea (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - ムゥさん» 寛大な心に感謝しかない……頑張って書くね……なんとなく書いてるやつがあるからそれ本格的に書きます……!!!!!;;;; (2023年4月15日 13時) (レス) id: 2ec94b160d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くうはく | 作成日時:2022年1月27日 21時