【HQ!!】1年5組の花巻さんは有名らしい 5【青葉城西】

第212話．新学期 ページ21

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長いような短いような、地獄のような天国のような夏休みが終わり。


今日からついに新学期。

昨日は朝から始業式という名の睡眠タイムがあり、課題テストがあったため授業が始まるのは今日からなのです。って言ってもテスト返却だろうけど。



新学期もいいスタートを迎えられて本当によかったよかっ〈ピンポンパンポーン 1年5組、花巻 A、1年6組、国見 英、至急、職員室岸本まで。ブチッ〉




『……え、私？』



「あははっ、Aなにしたの？」

「新学期早々やらかすな〜」

「岸もん、なんか怒ってなかった？(笑)」



金「なんでAと国見なんだろうな？…まぁ分かんねぇけど早く行った方がいいと思うぞ」




なーんて会話を交わしたのが10分前。









ただいま、私と英は正座中です。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿激おこタイムの岸もんの前に。




岸もん「…なぁ、俺言わなかった？休み明けだから優しい岸もん先生は超簡単な〇✕テストにするって。"超簡単"な」

『…た、確かにそう、おっしゃられてましたね！』

国「…(コクリ)」

岸もん「んで？なんで学年1の秀才バカと、普段は平均点以上のセンター分けがこの点数なんだ…？」




ピラっと岸もんから見せられたのは。


花巻 A【27点】
国見 英【30点】


と、赤で書かれた答案用紙。




『え、すごい！！初めて取ったこんな点数！！』

国「俺も。でもAより3点上」

『負けた〜』

岸もん「黙れバカども」

『「ウス」』




怒られた。




岸もん「…………、……お前らがこんな点数とるはずがねぇ。一応、お前らの言い訳を聞いてやる。どうしてこうなった。寝てたわけじゃねんだろ？」




岸もんは怒りの気持ちを抑えるかのように。
はぁー、と長い溜息をついてから私達にそう言う。




『もちろん寝てないよ！私授業中も寝ないって有名じゃん？私はただ〇を綺麗に書きたくて何度もやり直してたら時間がなくなったって話」

国「いや、俺ちゃんと〇のとこは〇って書いたし」




まぁ綺麗に書くのに必死になってたら時間配分してなくて『やば！……まぁいっか。さすがに赤点はないだろ』と思ってたのだけど。思ったより○書けてなくて草。





ブチッ




あ、何かが切れた音がした。




岸もん「ｯあ"ぁ"！？
てめぇらふざけてんのか！！何が〇を綺麗に書くだ！確かにAの〇は綺麗だがそこ力入れるとこじゃねぇんだよ…！！それで時間無くなってたら元も子もねぇんだよ！バカか！！」

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