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海『これ見てほしい』
俺以外の3人は、食い入るようにスマホの画面を見つめる。
ーーーーー...≪今日未明、○○県○○市の一軒家で殺人事件がありました。
犯人は被害者の息子・父親である桃矢 要容疑者。
殺害されたのは桃矢容疑者の母、芳子さん、妻、希さん、小学5年生の長男、律紀君で
中学3年生の長女は包丁で切られるなどの軽傷を負っています...。≫
佑『なにこれ...』
3人とも涙を浮かべて
画面から目を離す。
祐『二人は知ってたの?』
海『うん...。
でもまさか、これがきっかけで声が出なくなるなんて思ってもいなかったんだ。
言いたくても、言い出せなかった...ごめん』
拓『や...海、これは誰のせいでもないよ
皆誰かを思って、言えなかったり嘘ついたりしたんだ。
きっとAもそうなんだと思う』
佑『稜雅...俺、明日ついてきてもいい?
海と祐基と拓弥は此処で待ってて。
Aが来れそうなら、集まろう。
それで...えと、』
稜『拓弥のブーのモノマネ見せる、あれ傑作だから』
拓『はっっっ!』
海祐
『ぶっ』
拓『まぁ、Aのためなら...』
佑『じゃあそれで!
おーし!...笑顔で迎えような!』
海祐拓
『おう!』
こんなに生き生きした佑亮と
佑『おーい稜雅、返事は?』
一人じゃないんだって感じるのが久しぶりで
祐『あら泣いちゃってる』
くそ...かっこわりぃ。
稜『鼻水、黙れ』
祐『黙りませーんだ!
稜雅だって鼻水でっ...』
稜『やかましい!!』
.
なぁ、A...
俺らの時間は
中2のままで止まってるんだよ。
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作者名:知華 | 作成日時:2017年11月27日 18時