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『ほな、ぼちぼち家入りや』
「...はい」
車を降りて、貰いたての鍵でドアを開ける。
『A、お別れやないで。
また用があったら呼びいや』
そんな優しい声で言われたら
...涙が止まらなくなるじゃんか。
肩の震えで泣いていると分かったのだろう。
『泣くな、A。
俺はずっとAの味方やから』
服の袖で涙を拭いて、晃一さんの方を向く。
彼は笑顔で『じゃあな』と言うと、そのままエンジンをかけて、どこかに行ってしまった。
ーーーーー...
最初は普通のバイトをしてた。
でもこれじゃあ到底、借金なんて払えるはずがなくて手っ取り早く稼げる方を選んだ。
...まさか私がこんな風に稼いでいるなんて、晃一さんは思ってもないだろう。
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知華(プロフ) - とわさん» そう言ってもらえて本当に嬉しいです!こちらこそ、今まで読んでいただき、ありがとうございました!次回作もよかったら覗いてみてくださいね * (2017年11月27日 17時) (レス) id: a1e660cdeb (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました!!通知来るたびに嬉しくて毎回楽しみにしてました!!ほんとにありがとうございました! (2017年11月26日 17時) (レス) id: ac7abc9e78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:知華 | 作成日時:2017年11月17日 18時