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23. ページ23

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放課後。




図書室で二人向かい合って座って
稜雅くんは読書、私は課題を進めていた。





ーーーーー.....




うーん...。
これ、なんだっけ。



数学プリントの最後の一問。
あとちょっとなんだけど、それが分からない。




「稜雅くん」




『ん?』




「これ教えてほしいんだけど、隣座ってもいい?」




『...うん』



私は稜雅くんの隣に座り



「ここなんだけど」



と問題を指差した。




『あ、これは...』




...近い。
思ってたより距離が近くて、段々心臓の音が大きくなっていく。




こうで、ああで...と説明をする稜雅くんから目を逸らして、私は問題の答えを書いていった。






『.....待って、まずい』





え、





顔を上げると、稜雅くんは私の隣で
口元に手をあてて、顔を真っ赤にしていた。





「ご、ごめん、近かったよね」




『いや、そうじゃなくて』








と、稜雅くんは
あてていた手を離し、小さく息を吐いて









『俺、Aさんが好きなんだ』









真っ直ぐと
私の目を見て彼は言った。









『返事は、Aさんの気持ちの整理ができてからでいいから...』








『でも、今の関係が崩れるのは嫌だから
どっちの気持ちでも一緒に居てほしい』









私も...






私も好きって言いたい。



好きって言って、独り占めにしたい。




でも怖い。
隠していることが大き過ぎて...。







「うん、少しだけ時間ちょうだい。
私も一緒にいたいから、そこは心配しないで」




こう言うことしかできなかった。

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作品ジャンル:恋愛
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知華(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます!これからも頑張りますので、引続き読んでもらえると嬉しいです * (2017年11月13日 21時) (レス) id: a1e660cdeb (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き、楽しみにしてます!頑張って下さい!これからも、応援してます!! (2017年11月12日 21時) (レス) id: 37009b37c4 (このIDを非表示/違反報告)
知華(プロフ) - クソガキ推しさん» ありがとうございます!これからも頑張りますので、引続き読んでもらえると嬉しいです * (2017年11月9日 21時) (レス) id: a1e660cdeb (このIDを非表示/違反報告)
クソガキ推し - 更新頑張ってください めっちゃ面白いです (2017年11月9日 15時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:知華 | 作成日時:2017年11月8日 17時

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