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B.I side
"怪我した。湿布持ってきて。"
B.I「あいつ今何時だと思ってんだよ。」
絵文字一つないシンプルなメッセージ。時刻はとっくに12時を回っている。こんな時間まで踊ってたなんて、本当に体力お化けだ。
俺は湿布やテーピングを持ってあいつの元に向かった。
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B.I「いたいた。」
一つだけ明かりのついた練習室。ゆっくりドアを開けた。
B.I「こんな時間まで踊ってんじゃねーよ。」
「うるさい。私がいつ踊ってようが関係ないでしょ。」
B.I「毎回、手当してやってる俺の身にもなれよな。」
「嫌なら断ればいいじゃない。」
確かにそうだ。でも、俺じゃない奴がこいつの手当をしてるのを想像すると何故か嫌だった。
B.I「ほら、足だせ。」
「ん。」
B.I「こりゃまた酷いな。」
ひどく腫れた足首。もうすぐ月末評価があるってのに何やってんだ。
「いたっ。もうちょっと優しくしてよ。」
B.I「十分優しくやってる。」
「テーピング下手くそ。」
B.I「あ？」
「ちょっと！痛いから押さないでよ！」
B.I「やって貰っといて文句言うな。この体力お化け。」
「はいはい。」
B.I「無理すんなよ。」
ふと漏れた本音。
「心配してくれてるの？」
B.I「あぁ。」
「気持ち悪。」
B.I「お前、本当可愛くないな。」
「知ってる。」
本当、可愛くない。
B.I「あ、トッポギじゃん。食っていい？」
「ダメ。」
B.I「どーせ食わねーだろ？」
「今食べようとしてたの。」
B.I「こんな冷めてんのを？」
「冷めてるくらいがちょうどいいのよ。」
B.I「意味わかんねー。」
「分かんなくていい。」
B.I「隙あり！」
「あ。」
冷めたトッポギを口に入れた。ん、悪くないかも。でもやっぱり温め直したい。
B.I「うま。」
「最低。」
B.I「早くお前も食えば？」
「うるさい。」
B.I「はぁ？」
すると小さい口でもぐもぐと食べだした。
「美味しいね、オッパ。」
本当、可愛くないやつ。
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作者名：Rizz | 作成日時：2017年5月20日 21時
