淡泡 ページ23
及川「...ごめん」
しーんと静まり返った空間の中にぽつり、と言葉が発された。
『それだけで、済むんでしょうか？影山は私が引っ越す前に気づいてたんです』
岩泉「...え？」
『土下座して、ごめんな。許されないことは分かってる。でもごめん。最低だよなって泣きじゃくって謝ってくれた。』
『あなた達はそこまでもしないんですね。まあした所で許しませんが。』
こんな事してるともう時間があっという間に下校時間。
『ありがとうございました。』
立ちすくむ部員達を背に私は体育館を出た
繁那「見たかったなあ!!はんなも」
さやか「最高だった。」
『私ね...本当は心のどこかで許してた。』
私のわけのわからない発言にも黙って聞いてくれる2人。
『今でも大好きなの。裏切られてもずっと大好きだったの。』
じんわりと目に溜まっていく涙を流さないよう必死に耐える。
繁那「泣いて。」
『え？』
繁那「無理しないでよ。うちらの前では。親友でしょ？」
さやか「Aは頑張ったね。すごい。すごかったよ。」
ぎゅうとふたりが抱きついてくれる。
久しぶりの温もりにぷつん、と涙腺が切れた音がした。
『私ね、明日引っ越すの』
さやか、繁那「え？」
『芸能界から誘いが来てるの。だからまた新しい自分探してみようと思う。』
迷いのないよう決めたから。
さやか「そっか。頑張ってね。ずっと応援してる」
繁那「でも、たまには帰ってきてね？約束。」
夕焼け空の下。
三人の影は長く伸びた。
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花ちゃん - 最高です。 他の童話も楽しみにしています。！！ (2020年7月14日 22時) (
レス) id: 9ac6058d33 (このIDを非表示/違反報告)
冬のおふとん(プロフ) - 凛さん» すいません！！気づきませんでした！ありがとうございます！ (2016年12月1日 17時) (レス) id: cfd0f18340 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - オリジナルフラグが立ってるので外した方が良いですよ (2016年12月1日 17時) (レス) id: 9fa2d505ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬のおふとん | 作成日時：2016年12月1日 17時
