34話~体と性格の不一致~ ページ35
徳田「と言うかその人達まだいたの？
早く用事終わらせて帰らせたら？これ以上Aの体に負担をかけるようであれば……」
あらヤダ秋声オカンがお怒りだ
どうしよう…まだ説明も何も、ほとんど終わってないんだよなぁ…
当の本人の臥龍岡先生は森医師に口や服や手に着いた血を拭かれてるし
松田「待て待て、その握られた拳を下ろせよ…
えっと、徳田…さん？」
萩原「さっき血を吐いてたけど、もしかしてAちゃんは体が…その……」
徳田「部外者がAの名前を気安く呼ばないでくれない？」
貴女「あはは、秋声先輩私は別に気にしてないし良いよ
そう、私は君達の知る臥龍岡Aという人物像の通り体と心臓が弱くてね」
臥龍岡A先生、生前は奇妙な名作を沢山生んでた文豪
生まれつき極端に病弱で身体虚弱
物心ついた時から病院生活、目を開ければ毎日が病室だったと言っても過言ではないと彼女自身が綴た日記に書かれていた
歩けば目眩と貧血、呼吸不全、肺も弱く体力も無く手術を付ける金があっても先生自身の身体が持たず手術は受けられなかった
院内で大人達に勉強を教えて貰っていたためあまり学校に行けなくても学力は高く天才であったため直ぐに何でも覚えたらしい
体調が安定し学校に行けば問題ばかり巻き込まれたり起こしたりと弱い体には見合わない程わんぱくだった
同じ学校だった秋声とはその時から知り合いで病弱仲間として知られていたらしい
若くして死んだ彼女の死因はそんな性格と体の不釣り合い
彼女の死去、臥龍岡先生と知り合いだった秋声や泉先生は勿論、江戸川先生、有島先生、川端先生等、数多い文豪らは口々にこう語った
細く小さく、病弱虚弱として育ったその体は大人とは思えぬほど可憐で小柄
病に伏し、死に際に近づいていた時でさえ変わらず我を通し毅然と振る舞いその体には見合わないほど生命力に溢れていた
人や生物、無機物、美しいものをこよなく愛し全ても平等に評価した彼女の生き様は弱々しくもハツラツで美しかった
と、様々な文書で語られている
館長「ここ、帝國図書館にいる客に扮した者達や事務員に扮した者達は
殆どが一度死して俺達錬金術師により国家の命令で再び転生した文豪達なんだ」
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新美南吉＠文アル大好き💛 - 何時も地味な秋声君が明るいだと……恐るべし夢主ちゃん (2023年3月10日 15時) (
レス) @page36 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - ユナさん» ご指摘ありがとうございます！すぐに修正しますね (2021年8月11日 3時) (レス) id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 初めまして！ユナと申します！小説読まさせてもらいました！凄く面白いです！更新頑張って下さい。これからも頑張って下さい！ あと、27話のお名前聞かせてよのところで松田順平になっています。正しくは松田陣平です。 (2021年8月11日 0時) (レス) id: 2353c44e43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：元薺(サイ)だった者
| 作成日時：2020年6月9日 18時
