【ヒプマイ】保護歴五年の子兎の特に普通な筈の日常譚

8話~うちの子可愛い~ ページ9

急いでAの部屋に戻りベッドで寝るAを見る





貴女「んぬん…………」






銃兎「あぁやっぱり………ってかだからそのんぬんって何だよ……！！」





案の定さっきAがボタンを全部外していたせいで寝間着がはだけて下着をつけていないため全て顕になっている


幸いズボンは少し脱げているだけで完全には脱いでいなかった



馬鹿A……！！！








貴女「……ん？………じゅ…とさ…」





銃兎「起きるの早いなおい………まだ寝てて良いんだぞ？」






寝間着のボタンを閉めて正していく眠りが浅かったのか目を擦って体を起こすA





ほんの数時間しか寝れてないな…けどこの後左馬刻が来るし








貴女「？……銃兎さん…どーしました…？」




銃兎「……いや何でもない……A、どうですか？体温は」







少ししか寝てないからあまり回復してないと思うが…





貴女「んー…………少し頭がボーッてするけど、さっきよりかマシです」




銃兎「そうですか………ちょっと失礼しますね」





貴女「ん…」





前髪を上げて自分の額とAの額を合わせて熱を確認する




……確かに少し温度も低くなってますね、Aの回復力は本当に毎度の事ながら驚かされますね






貴女「…………銃兎さんの手ひんやりしてて気持ち良い…落ち着く」









そう言ってAは緩みきった顔で前髪を上げていた私の手を頬へ持っていき擦り寄った



緩みきった弱々しい笑顔で私より両方の手で私の手をしっかりと握り顔に合わせるA









っ…………うっわ……うっっわぁ……可愛い




うちの子本当に可愛い…









銃兎「っはぁ………食欲はありますか？」




貴女「………ある…大分回復してきてる」








なら良かった……この後あの煩い左馬刻がやってくるから、フルで熱出してるAと対面させたら




Aが高確率で恐怖と熱でぶっ倒れるからな





貴女「うどん…？」





銃兎「えぇ、今から作りますので貴女はソファにでも座って待っててください」



貴女「………一緒にいちゃ駄目？…ですか？」









…………あぁ可愛い





本当に…うちの子は偶に突然俺の心臓に悪い







銃兎「……病み上がりですし、火傷したら危ないので駄目です


ちゃんと大人しく待っててください」





貴女「………分かりました」

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