【ヒプマイ】保護歴五年の子兎の特に普通な筈の日常譚

6話~リクエストとお熱~ ページ7

リクエストありがとうございます！
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




次の日





入間銃兎side








貴女「ゔ〜…………」





銃兎「んで、案の定熱出したって訳か





お前今日誕生日なのに不運だな…;;;」





今日は7月7日、旧暦七夕でありAの誕生日






なのに昨日新宿の医者が言っていた通り体調崩して熱出したA





今は学校休ませて家で寝かせている







薬はもう飲ませたからあとはしっかり寝て治すだけですが………




正直Aが体調崩した時は結構大変なんです







貴女「うぅ………あつい…布団まじいらねぇ…




銃兎さんあつい………あついデェス…」








布団をけって寝間着のボタンを全部外して這いずるようにベッドからずり落ちる



ゲームにこういうヤツ居そうだな………






貴女「あぅぁ〜…………ぐるぐるぐるぐる……」








銃兎「ったく……暑いのは仕方ありません、ほら布団にちゃんと入って」








目を回してずり落ちるAの体をベッドの上に置き直す




Aは生まれつきなのか自分で体温調節が出来ない




普通の人なら着ている服や髪の毛、他にも団扇や扇風機とか道具を使い程度強制で体温調節をする



自動的にも人間の体は体温調節が出来るようになっている






だがAにはその機能が備わっていない




いや、備わっていないというより人よりも機能しにくいって言った方が正しいですね






だからAがこうやって熱を出したりする時は誰かがいないと……えぇ







銃兎「A、昼ご飯はどうしますか？うどんにします？」




貴女「……………あい」






Aは体温調節は出来ないがその代わり回復が早い、基本どんな熱も一回寝ればすぐ治る




早く寝させて回復させて誕生日と七夕させたいんだが……





ベッドの端に座ってAの額に置いた濡れタオルを替える



何時もはサラサラでまるで流れる川のように指通りのいい髪も、汗で引っ付いてるな



今度少し切らせるか………？







貴女「………銃兎さん」





銃兎「…ん？なんですか？」





貴女「…………ありがとう、銃兎さん……見捨てないで…くれて」






銃兎「見捨てるって……また何で突然…」




貴女「だって銃兎さん…と、シスター…以外みんな…………」

7話~邪魔されるんだ~→←5話~高い飴ちゃんと熱~

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す