【ヒプマイ】保護歴五年の子兎の特に普通な筈の日常譚

12話~純粋無垢な3人~ ページ13

皿も洗い終わり濡れた手を吹いて左馬刻と一緒にリビングに戻る




どうやら理鶯とAと有栖川…さん？でしたっけ？は短冊にそれぞれ願い事を書いているらしい





………と言うかそのソファに架けられてる笹、どこから出したんでしょう？




この家に来た時は手に持ってませんでしたよね？







貴女「有栖川君はなんて願い事を書いた？」



帝統「もっとスリルあって楽しい賭事出来ますよーにって書いたぜ！理鶯さんは？」



理鶯「うむ、日々健康で皆が幸せであるようにと書いたぞ、Aはどうだ？」



貴女「私は銃兎さんや皆と日々を笑って過ごせますようにって書きました！」









あ"あ"あ"あ"ああああぁぁぁぁぁ…！！！！







駄目だ、これは駄目だ、心臓に悪すぎる






うちの子可愛い……





あっヤバい泣きそう、泣かねぇけど








銃兎「…………ッ」




左馬刻「涙ぐんでるじゃねぇか親バカウサギ」




銃兎「今日もうちの子が可愛すぎるんですよ」









理鶯「！左馬刻、銃兎、お前達もどうだ？短冊もまだあるし折角だから皆の短冊を笹につけたいんだ……！」




帝統「！お前らも殺伐とした事とか考えねぇで今ぐらい楽しもーぜ！！」





貴女「銃兎さん！！サマトキサマ！短冊飾ったら皆で食べよ？七夕アイス！今日の為に何個か前々から買ってたんです…！」

　





　




　
　
　


　

銃兎「……………スゥーッ……はぁ………そうですね、とは言っても願い事…ですか」






左馬刻「……………はぁ…………だな、これどんな願いでも叶う叶わない関係なく書いていいんだな？」








純粋無垢で穢れがない3人の笑顔が、薄汚れ穢れた俺達の心にダイレクトアタックしてきた





泣きたい




良く耐えたな、俺と左馬刻








ま、願い事なんて決まってはいるのだが……2番目の願いでいいか







銃兎「……………………書きましたよ」





左馬刻「……………俺も書き終わったぜ」






帝統「なんて書いたんだー？」



貴女「かいたんだー？」



理鶯「？かいたんだ……？」







理鶯、無理して真似しなくてもいいんですよ？A、貴女は真似しちゃ駄目です可愛すぎます






銃兎「普通に、ヤク廃止にAの健康」



左馬刻「妹とAを何時か夢の国に連れていく」





帝統「ケーサツ物騒！！？」



貴女「夢の国…！」



理鶯「良かったな、A」

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