【ヒプマイ】保護歴五年の子兎の特に普通な筈の日常譚

1話~子の意見を聞く~ ページ2

朝



入間銃兎side




銃兎「そろそろAを起こしますか…」






今日は何時もより時間に余裕が出来てゆっくりと出勤出来るため朝ごはんを作った




Aは朝がとても弱くまだ寝ている





そろそろ起こしてご飯を食べさせないと学校の準備が遅れて行く気が失せてしまうかもしれない






一応保護者として高校には通わせているが正直義務教育ではないから別に登校しろとは強制しない





ただ、他人とのコミニュケーションを少しでも上達して欲しいだけだ







まぁ、だとしてもAの意見を尊重する他ないんだが









Aの部屋の前に行き軽くノックをして部屋に入る







貴女「…………………」






Aは寝てる時驚きの静かさだ




ちゃんと耳を済ませてみないと寝息が聞こえなくて死んでるようにしか見えない




最初の時は本当に焦った






銃兎「A、A起きなさい




朝ごはん出来ましたよ、そろそろ食べないと着替える時間がなくなってしまいますよ？」








ベッドの縁に座ってAの頭を優しく撫でながら起こす




貴女「んぬん……………」






すると目は開かずに声だけ反応した



その時に少し動いてAの綺麗な金の髪が顔にかかった





その髪を払いながらまた声をかける








銃兎「A、いい加減起きないと左馬刻を呼びますよ？良いんですか？左馬刻がモーニングコールするんですよ？」





貴女「………こわい………それは、だめ……ふわぁ〜…ふ」






軽く脅すと漸くモゾモゾと動き始めて体を丸めながら起こした



いつも思うんだが貴女どれだけ左馬刻を警戒してるんですか




流石にここまで来ると可哀想い思えてきましたよ






銃兎「おはようございますA、ご飯はもう出来てるので顔洗ってきてから来てくださいね」




貴女「ん………わかりました……」






ベッドから立ち上がればAもゆっくりとだがベッドから降りて立ち上がりフラフラと歩いて部屋から出ていった




あぁ……あれは途中で頭ぶつけるやつだな









ｺﾞﾝｯ




貴女「いっっ…………あ、ねむい」








やっぱりぶつけたか




てか痛みより眠気が勝ったのか、凄いな



…………さて、私は一足先に戻りますか









貴女「………じゅーとさーん！歯磨き粉なくなってるー！！後さっき剃刀で腕切れたー！」









銃兎「はあぁ？！！ちょっおまっ！……あぁもう、A！そこから動くなよ！？」

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