33話~あぁ私の師範です~ ページ34
煉獄「そうだったのか……
俺には弟がいるから一人っ子という物がどれだけ寂しいものなのか理解しにくいが
良く一人で頑張ったな、王生少女」
貴女「……そうでもしないと生きていけませんでしたからね、明日は我が身と言いますか
見捨てられない為にも必死だったんで
結局口減らしで捨てられましたが、今は師範がいるので一人ではありませんし寂しくないんですよ?」
あれから炎柱様と色々お互いの家の事や鬼殺隊の事、炎の呼吸に着いてなど沢山世間話も含めてお喋りしていた
すると案外気があって、ずっと楽しくお喋りすることが出来ている
炎柱様の弟さんはとてもしっかり者で料理上手家事上手らしく、一度お会いしてみたいです
是非とも料理を教えていただきたい
いつも私が師範と私の分のご飯を作っているのでもう少し作れる種類を増やしておきたいんだよね
煉獄「そう言えば王生少女は一体どんな呼吸を使うんだ?師範という事は育手って事か、一体どんな人なんだ?」
貴女「雲の呼吸ですよ」
煉獄「雲の呼吸!?」
突然炎柱様が血相を変えて私の方をグリンッと顔を向けて見てきた
声に驚きと焦り、不信の音が乗せられているし
怖い怖い怖い、何故炎柱様はこんなに驚いてるんだ?
煉獄「雲の呼吸を使えるのは一人だけでは無いのか!?」
貴女「え?」
煉獄「俺が父上から聞いた話では前に鬼殺隊に所属していた一人の隊員のみが使えていた呼吸だと言っていたぞ!
しかしその隊員は柱になってから数年、いつの間にか消えていたという話だったが……」
ん?鬼殺隊でたった一人の隊員だけが使えてた?柱になって数年後消えた……?
あ、何だ吃驚したそういう事か
貴女「それ伴田流ですよね?」
煉獄「え?!あっあぁ…」
貴女「あーそれ私の師範です」
煉獄「あっ何だ君の師範か、成程だから君が雲の呼き………え!?!師範!?!!」
貴女「はい師範です、ひもじく危うく餓死する所だった私を拾ってくれた優しいお方です!」
煉獄「よ…よもや!?!!?!」
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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2020年8月10日 11時