【テニプリ】転生トリップしたけど原作知らないし生まれる家間違えたかもしれない少女の人生記２ (ページ23)

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71話~劇中の花の恋バナ~ ページ23

　

シーンは時間と同じように早くも丁寧に次々と移り変わっていく

番傘の刺されている甘味屋の椅子に座り親友と一緒に恋バナをする

『あいよ、桜餅！それとカステラね！』

親友『ありがとうおばちゃん！』

紅葉『ありがとうございます！』

『なんだいなんだい？さっきからやけに楽しそうだったけどもしかしてお嬢ちゃん達恋バナかい？』

親友『さっすがおばちゃん！勘が鋭い！！

実は私のこの可愛い可愛い親友が絶賛片思い中なのよ、しかもその御相手が軍人さんでねぇ』

紅葉『わーわー！！！ちょ、ちょっと…！何勝手に話してるのよ……！！』

親友『いいじゃない！こういう時こそ恋愛経験者のお話を聞くに限るわよ！！』

『ガッツリ恋してる乙女ねぇ、そうさね

お相手が軍人さんなのでしょ？ならまずは差し入れを作って渡すのも手なんじゃないかしら？

そのお相手ってどんなお方なの？』

紅葉『おば様まで何故そこまでノリノリに…

その……とても素敵な方なんです、質実剛健で体格も宜しくて…それなのに文字を愛している寡黙な方なの…

偶に私が転けそうになるといつも支えてくれて…これまでにも何度も危ない所を助けて貰って

本当に素敵な方なの…』

『紅葉殿には意中の方が居られるのですね』

紅葉『はい、とても優しくて……ってえ？』

親友『あら、天花寺様じゃないですか』

『まあまあ、お茶をお持ちしますね〜』

　

　

親友とは逆のすぐ真隣から声が聞こえてつい反射で声を返してしまったがすぐに気づく

この低くて心臓を直に落ち着かせようとしてくる心地よい声は……ま、まさか

　

　

　

天花寺『どうも、休憩時間の時に貴方を見かけたので……』

　
紅葉『てってててげっ天花寺様……っ！！？

や、やだ…いつからいらしてたんです？！』

ど、どどどうしましょう…もし聞かれていたら私終わっちゃうわ……！！

　

天花寺『店の方が貴方のお話に乗り気になったあたりからです』

もろ最初からガッツリ聞かれてた……！！！！

紅葉『えとっあ、あの…これは！！その…！』

親友『……私知ーらない』

え、ちょ……置いていかないで……！！！！

天花寺『…………』

紅葉『あの……えっと…あぅ……』