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64話~名刀の苦手なこと~ ページ16

 
 

貴女「……うん、やっぱり男としてならいけるな




恥ずかしくない」





日吉「凄いなお前」




貴女「だって日吉君考えてもみろ、男と男がキスをしてるとこを見てお前は興奮するのか?」



日吉「全然しねぇな」



貴女「その心境だ」



日吉「成程」








夕餉後、お互い風呂も入って寝間着に着替えてまた西離れで練習を再開する




そして今は夕餉の前に言っていた奥の手を実行している最中






男の名刀Aとして顔を寸止めの距離まで近付けさせる





すると少し卑怯だけどやっぱり予想通り平常心でいられ成功する事が出来た




………我ながら便利だな僕の思考






日吉「けどそれ問題があるぞ」




貴女「?」





日吉「紅葉は女だ、結局女役しないとだろ



あとお前が平気でも俺がまだ無理だな、お前の顔面偏差値が高すぎる」



貴女「あ、やべ忘れてた







………それと最後のは知らん慣れろ」





日吉「お前たまに馬鹿だよな、無茶言うな」







忍足一族の血?でも言うて私侑士兄さん達程顔は良くない




大丈夫だよ日吉君、多分直ぐになれる




てかいい加減慣れて?かれこれもう一年の付き合いだよ?


 
 


 


 


貴女「じゃあさ、顔云々の前に私の事は嫌い?日吉君」




日吉「……女に戻ってるぞ、良いのか?」




貴女「戻してるの」




日吉「…………」









そのまま身を引いていた日吉君に詰め寄って顔を見上げる



何でそこで無言になるんだよ、やめてよ不安になるじゃん…!





顔を私から背けて何も答えてくれない日吉君に段々と不安になり自然と勝手に眉が下がる







貴女「日吉君……?」



日吉「……はぁ、嫌いだったら今頃役を降りてるよ」



貴女「!」





 

 



 

ひ、日吉君……!!!








日吉「後いい加減その呼び方やめろ、若で良い




もう一年経つしな」







貴女「若……ッ!!!!」









他の離れにいるひさえおばあちゃんへ





ひよ……若がデレてくれました、あのツンツンしててクールな若がデレてくれました




お姉ちゃんは嬉しいです








貴女「私も若大好きだよー!!!」




ギューッ





日吉「!!……お前なんでハグは出来て寸止め無理なんだよ、本当摩訶不思議過ぎんだろ」




貴女「だって……キスとか寸止めってさ、されてるみたいで嫌だ





する、はいいけどされる、はいつも何であれ慣れないんだよね」

65話~逃したくない~→←63話~奥の手中の奥の手~



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サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年6月19日 23時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2021年3月3日 22時

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