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ユウ「あの二人が………？」
アズール「えぇ、それはそれは大層可愛がっていましたよ
負担も少しですが無くなっていき、溺愛する弟に友人まで出来たことにAも安心してたんでしょうね」
？…………何だろう……何だかさっきからアズール先輩の言い方に少し違和感を感じる…
何だ？何が可笑しいんだ……？
さっきから妙に心臓がバクバクいってる
冷や汗も出てくる
な、何だ？これ………
アズール「Aも弟も、前よりか笑顔になっていくことが増えていた
僕も、フロイド達もそんな二人を見てとても嬉しかったですよ」
な、何だろう………凄く嫌な予感がする………
アズール「……Aが独りきりになるまでは」
ユウ「……………えっ？」
あぁ……そうか、分かったよ
今まで全部、弟に関しては過去形だった
可愛がっていましたって事は今は？ってなるし……
アズール「皆が寝ているときでした
Aと弟は珊瑚礁の下で寝ていたらしいです
Aが何かの物音で目を開けると周りには弟も、誰もいなかった
ただあるのは海上ある、人間の乗ったボートだけだったそうです
それでAは悟ったんですよ、人間に弟を連れ去られたと
その後はAが泣きながら僕の家にやって来ましてね……
何も出来なかった、何故もっと早く気づかなかったのか、何で人間は私も連れていかなかったのか
一週間位でしたか、ずーっとそんな事ばかり嘆いていました」
ユウ「人間が……」
アズール「Aは大切なものを一度迄ならず二度までも、人間に取られたんです
それからです、僕が変わっていくと同時にAも変わっていったんです
今でこそ人間に対する恨みは少なくなっていますが、最初の頃は沢山の
それは小さなAの体では収まりきらないほどの恨み、憎しみを抱えながら
顔にも表にも出さず、ずっと僕達以外の前では笑顔で隠し始めたんです
……僕達が望んだ笑顔じゃない、仮面のような笑顔でね
Aのあの何時もの営業スマイルがあるでしょう？アレはその名残です」
ユウ「えっ名残だったの？！」
アズール「人間も人魚も、癖を治すのは難しいんですよ」
うへぇ………アレってその名残だったんだ…
通りでちっとも崩れないわけだよ……
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ラム - 続きが気になる (2020年4月22日 11時) (
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作者名：元薺(サイ)だった者
| 作成日時：2020年4月22日 11時
