【忍たま】団子屋の山サバイバルで育った野生っ娘の楽しい日常録

47話~方位四神の名に沿って~ ページ48

　
食満「それより何故ここに？」


　

貴女「それが……」

　



　


苦笑いで教えてくれたが



　


　
どうやら半戸さ……Aはあまり頭が回る方では無いらしく作戦会議に混ざることが出来ずにすることも無いから



　
何か他のところで手伝えることが無いか、歩き回っていたらしい



　


じ、自分で言うのか……



　


　


田村「そんな訳でここの地図を作って貰えたらなぁと思い連れてきました！」


貴女「連れてこられました！」


　

　
食満「それは確かにそうだが……この村の敷地を全部覚えているのか？」


　
貴女「はい！野生で生きていくためにはまず地形を覚えるのが重要ですから！」
　

　
食満「野生」



　



何故だろう、今一瞬脳裏にバレーボール大好き野郎が過ぎった

　


い、いやいやいやいや！！こんな可愛らしい女の子がアイツみたいな野生児なわけないよな！……ない、よな？

　


頼む無いって言ってくれ…！！！





　

　
食満「そ、そうか！なら早速で悪いんだがこの紙に書いてくれないか？」


　
貴女「はい！」






矢立と紙を渡せばその場にしゃがみこみ、口で説明しながら次々と新しい道を書いていく



　



　

貴女「この村は小さいですがそれなりに商業が盛んだったりします、山や森に囲まれてるので穴場……とでも言われているんでしょう、偶に富裕層の方が来たりします」


　
食満「…まぁ確かに、公に有名な商業村じゃこうは落ち着いていないし敵も今頃もっと早くに手を付けてただろうな」

　


貴女「なので実は村には四つ出入口があるんです」

　

田村「四つ！？」


　

貴女「元々この村は五つの集落の集合で、いつからか一つの村になったってじっさまが言ってました


そうして出来た村には四つの、方位四神に因んだ出入口が出来たらしいんです



　
皆さんが入ってこられたのは北の玄武門


うちのお団子屋が一番近いのが東の青龍門


その二つの反対側に西の白虎門と南の朱雀門があります、そしてその四つの出入口から続く道の真ん中に一つの集落の名残があります


　
だからこの村は全体的に見れば四角形と中心に丸の形をしてるんですよ」




　

食満「成程……じゃあこの入り組んだ脇道とかは？」


　
貴女「じっさま曰く、昔の集落同士は仲悪くて勝手に入ってきては荒らされてたからその防止でわざとそんな道にしてるらしいです」


　
田村「あぁ……今度から私もそうしよ」

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