25話~山に触れる者同士~ ページ26
貴女「……あの((七松「君は山菜採りが出来るのか?」…え?」
私が言うのが少し先か後か、被せてくるように私に顔を近づけて喋り始める七松さん
何故突然山菜採り…?
七松「土の香り……後は野草独特の匂いと微かだが花の香りがする
山によく行くのだな!!私もよく行く!!」
貴女「あ………やっぱり、七松さんの匂い…」
何処かで嗅いだことのある匂いだと思ったら、山の中で当たり前に溢れた香りだった
最後に山に入ったのは3日前、毎日湯浴みもしてるし洗濯もしてるのによく分かったな七松さん…凄い
七松「山にマラソンに行ったり塹壕を掘ったりしてると服や体に匂いが染み付いてな!!毎度毎度長次にグチグチ言われるのだ!!」
そう言うと豪快に笑って私の頭を乱雑だけど、痛くないように優しく撫でてくる七松さん
手、大きい……
貴女「幼い頃祖父に山に置いてかれて二ヶ月くらいサバイバル生活してたのが抜けなくて…
偶に山に行って採った山菜は団子や料理に使ってるんです」
七松「そうなのか!!……Aは山が好きか?」
貴女「はい!大好きです!!」
最初山に荷物もなしに置いてかれておよそ二ヶ月、サバイバルしてた時は弱肉強食の世界に身を通してたから荒んでたけど
突然そんなに生活を強いてきたじっさまに対しても割とグレて刺々しい態度してたけど
今となっては良い勉強にもなったまたと無い機会だったし、毒物とかそういうやつの見分けも着くようになって今じゃ簡単な薬も作れる
うん、やっぱりじっさまに間違いはないんだ!!
七松「そうか、私もだ!!!」
貴女「ここはすぐ隣に山がありますから山菜取り放題なんですよ〜」
七松「確かに、この村の周辺は自然に囲まれているな………Aは正直なところどう思う」
突然、でも無いけれど
元気溌剌明朗快活な声とはうってかわり低く静かでとても真剣な声の七松さん
どう思う、というのはこの現状のことについてなのだろう……とすれば
貴女「ここ最近、山独特の臭いが村の中で偶に香ってる時がありました
近辺で変や輩がうろつき始めたと噂になってきたのとほぼ同時期です、そして表通りの甘味屋ができた時期も」
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ラピ(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» 返信ありがとうございます!今後も楽しんで読ませて頂きます (5月5日 10時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - ラピさん» おっと早速カプの組み合わせに選択が…!コメントありがとうございます!ぜひ今後とも楽しんで読んでいって下さい! (5月5日 1時) (レス) id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - 加茂&夏油の嫁さん» わぁコメント!ありがとうございます!!少し遅くなると思いますが頑張りますね!! (5月5日 1時) (レス) @page30 id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
ラピ(プロフ) - 小平太と夢主ちゃん楽しそうだな〜(遠い目)土井先生と夢主、勘ちゃんと夢主のカプありですね (5月4日 22時) (レス) @page33 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
加茂&夏油の嫁(プロフ) - 神作者様…めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2023年4月27日 2時) (レス) @page12 id: ef07d69be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2023年4月26日 22時