【忍たま】団子屋の山サバイバルで育った野生っ娘の楽しい日常録

24話~暗闇に溶かされない~ ページ25

 


 


 
普通の民家っていうか普通のお店に仕掛け扉があるのは怪しい


 

何があるか分からない、という事で今回はとりあえずここまでとなり残りは夜が明けてから先輩方に説明して一緒に入ってもらうということに  
 


 
俺はもう五年生だけど誰か一人を無傷でちゃんと返せるかどうかと聞かれたら微妙だ


 

だからここは兵助と七松先輩に頼むしかない



 



 

 

 
貴女「……今日はありがとう尾浜さん」



 

尾浜「ん？」


 


 

貴女「少しでもおじ様やおば様達の行方、この村に起こった異変の原因を突き止めれるチャンスに近付いたから


 

ありがとう、尾浜さん」



 



 
誰も団子屋の外から出て来てない、俺達が居なくなったことに気付いてないのを確認して


半戸さんを下ろすと頭を下げて笑ってそう言った彼女



 




……可愛い真面目で良い子だなぁ

 


 


 



尾浜「……こちらこそ、ありがとう！」





貴女「？」



 



 


こんなに良い子が何故倒れなければならなかった？


 

こんなに家族思いの子が何故不安と恐怖で震えなければならなかった？


 



 


………そんな黒幕、ただで解放する訳にはいけない



 




 



 



 
七松「勘右衛門、そろそろ交代だ」



 

尾浜「はぁい！それじゃあ後は任せましたよ七松先輩



じゃっお休み！Aさん！」



 

貴女「！…ふふっおやすみ、尾浜さん」





 



 

 

 

二度と、暗闇にその綺麗な天の川のような髪が溶け消えないように……




 

──────────────────
貴女side


 



 


フレンドリーで親切な人だなぁ尾浜さん




 
同い年だからってのもあるんだろうけど、何だか話しやすくて楽しくて時間を忘れちゃいそうになる



 




 
七松「随分仲良くなったんだな！！」



 

貴女「っ！？……えと、はっはい」




 



夜中なのに元気だなこの人……えっと……確か七松小平太、さんだっけ？


 

夜だっていうのにこの人の周りだけやけに昼間みたいに明るく見えるの何なんだろう……笑顔がものっそい眩しいや



 



七松「……………」ｼﾞｰｯ



 


貴女「……あの？」



 



 


なんか凄いこっち見てくる……え、何？えっ何かしたっけわた…あっ今さっき抜け出したんだった




 



バレた……かなぁ……


 




 



 


………あれ？この匂い…

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