22話~お茶目コンビの侵入~ ページ23
一年生の良い子達の眠気が我慢出来なくなりそろそろ見張り番を一人つけて交代ごうたいで寝ようということになり
一年生達は半戸さんと一緒に寝ている
土井先生と七松先輩、兵助はその部屋の前で座って寝ていて、今は俺が見張り番の時間で幕の降りた店の表に立つ
今日は曇一つない晴れた夜空で月明かりが強いから、曲者も何も派手な行動は出来ないだろう
「尾浜さん」
尾浜「はいっ!……って半戸さん!?」
貴女「こんばんは、この村は夜も風が冷たくて体が冷えてしまうのでこれを」
一年生と寝ていたと思っていた半戸さん、何故か彼女は上着もかけず暖かい緑茶の入った湯呑みを持ってそこに立っていた
半戸さんから湯呑みを受け取ると、彼女は俺の隣に立ち空を見上げた
貴女「………寝ないんですかーなんて質問受け付けてないですよ」
尾浜「!バレてたか……でも寝ないとバレたら土井先生に怒られますよ?」
貴女「ふふっそれはそうなんですがね……この状況でおちおち寝れません
それに私は私の意思関係なく、最近勝手に眠る時が多いのでさほど睡眠時間は取れてるのですよ」
尾浜「んーそれはそれでどうなんですかねぇ」
口元に手を当ててくすくすと笑う姿はまさに普通の村娘そのもの
何故このような純粋な子が、こんな出来事に巻き込まれなきゃいけないんだ?ましてや俺と同い年だと言うのに
貴女「………どうにも落ち着かない」
尾浜「?半戸さ…」
貴女「次の手を考えないと」
隣を見ると、月を見ては何を考えて何を見据えているのか
小さく、ユラリと色の違う綺麗な双眸が揺れた
貴女「まずどうやって見分け着いたのか……いや、まず本当に村人が目的か、犯人共が男性の団体か今一度考え直さなければ」
尾浜「………思ったんですけど」
貴女「はい?あっ敬語は使わなくても大丈夫ですよ」
尾浜「あっなら遠慮なく……思ったんだけど、ここ最近新しいお店が表通りに出来たでしょ?
一箇所に凄い草履の足跡の集まりがあった場所見つけたからさ
………入っちゃう?今から」
貴女「え?で、でも…」
尾浜「誰もいない今だからこその行動だよ、ね!」
貴女「……分かりました」
手を差し出せば、ゆっくりと小さな手が乗せられる
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ラピ(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» 返信ありがとうございます!今後も楽しんで読ませて頂きます (5月5日 10時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - ラピさん» おっと早速カプの組み合わせに選択が…!コメントありがとうございます!ぜひ今後とも楽しんで読んでいって下さい! (5月5日 1時) (レス) id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - 加茂&夏油の嫁さん» わぁコメント!ありがとうございます!!少し遅くなると思いますが頑張りますね!! (5月5日 1時) (レス) @page30 id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
ラピ(プロフ) - 小平太と夢主ちゃん楽しそうだな〜(遠い目)土井先生と夢主、勘ちゃんと夢主のカプありですね (5月4日 22時) (レス) @page33 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
加茂&夏油の嫁(プロフ) - 神作者様…めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2023年4月27日 2時) (レス) @page12 id: ef07d69be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2023年4月26日 22時