20話~可憐で華奢な同い年~ ページ21
貴女「さて、と……まず皆さんはこの村に来て何を思いましたか?どうぞ遠慮なしに
乱太郎君と庄左ヱ門君は初めてここに来た時の様子を」
乱太郎「民家もお店も沢山あるのに人が全然いませんでした!」
黒木「開店作業の途中、という形成がある所がありました」
金吾「なんだか生命力の無い村に見えました、一時前までは繁盛していた印象があるのに」
久々知「恐ろしい程静かでしたね、獣の声も虫の声も何も聞こえてこなかった」
尾浜「風も止んで草木が揺れる音すら聞こえない、呼吸音もなく本当に人が村から消えていたよ」
七松「私が最初に思ったのは集団誘拐、もしくは……だが足跡は村の外まで続いてるのもある、何人かは逃げれてると思うぞ」
土井「あの賑わいから急にこんな静けさが生まれるとはね、十中八九ここ最近でうろつき始めた輩達が関与しているだろう」
……皆さん私と同じ事を思ってるし考えてる、ここまではよし
共通認識が生まれた
次は……次は原因究明
貴女「ありがとうございます、私も皆さんと同じ意見です
一つ気がかりがあります、村の外まで出店をしに行ったおば様とおじ様……この店の店主すら帰ってきてない
何か目標があるのは確かでしょう」
尾浜「この村出身の人間を狙ってるのか?でもまたどうして……」
久々知「半戸さんはここの村の方では無いんですね」
貴女「はい、私は元は山のもっと向こうの方出身で、両親が死んで祖父に引き取られてからここに来ましたから
しかしどうやって出身とそうでない人の区別が着いたのやら」
手を顎に当てて何かを考える素振りをする半戸さん
土井先生の言う通りさっきまでのか弱そうな印象からガラリと変わった
こんな状況下でもしっかりして物事を冷静に見極めようとしている、本当に芯がしっかりしている
尾浜「……失礼ですが、半戸さんのご年齢を伺っても?」
貴女「?あぁ…はい、私は十四ですが…」
尾浜「へぇ〜!じゃ俺達と同い年ですね、その割にはしっかりしていら……しゃ…………え?」
五年生「「えぇぇぇーー!?!?!!」」
十四!?え?!俺と同い年なのか!?いや見た目がやけに幼いと言うか、華奢というか可憐と言うか…
え!?もっと下かと思ってた!!
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ラピ(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» 返信ありがとうございます!今後も楽しんで読ませて頂きます (5月5日 10時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - ラピさん» おっと早速カプの組み合わせに選択が…!コメントありがとうございます!ぜひ今後とも楽しんで読んでいって下さい! (5月5日 1時) (レス) id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - 加茂&夏油の嫁さん» わぁコメント!ありがとうございます!!少し遅くなると思いますが頑張りますね!! (5月5日 1時) (レス) @page30 id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
ラピ(プロフ) - 小平太と夢主ちゃん楽しそうだな〜(遠い目)土井先生と夢主、勘ちゃんと夢主のカプありですね (5月4日 22時) (レス) @page33 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
加茂&夏油の嫁(プロフ) - 神作者様…めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2023年4月27日 2時) (レス) @page12 id: ef07d69be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2023年4月26日 22時