12話~じっさま直伝の餅~ ページ13
貴女「へぇ、それじゃあ君達は同じ寺子屋の友達なんだね
良いね、そういうの」
黒木「Aさんは寺子屋には行かれたことないんですか?」
貴女「そうだねぇ……元々寺子屋って裕福な子が行くような所だし、私はその頃は山で山菜詰みとかしてたよ
よもぎ餅作ってた」
黒木「山で……Aさん、美人だからそんな印象全然なかったです」
貴女「お世辞は良してよ?別に私はそんなもんじゃないし……まぁ嬉しいからご褒美としてこれをあげよう
おらお口開けてごらん?」
黒木「?あー…ん……!!ふぉれは…!」
貴女「じっさま直伝、山菜よもぎ餅!私の得意料理だよ」
大きく開けられた口にいつも常連さんが買っていってくれていた私が作ってる山菜入りよもぎ餅を一口分入れてあげる
すると目を大きく開いて、両手でほっぺを抑える庄左ヱ門君
んんー反応が可愛い
黒木「これっすごく美味しい…です!!」
貴女「なら良かったぁ」
黒木「Aさんは普段お料理とかされるんですか?」
貴女「まぁそうだね、おば様のお手伝い程度なら良くしてるし
山でサバイバルしてた事もあったから割と人並にできるよ」
黒木「(山でサバイバル……??)凄いですね!っとこっち終わりました!!」
貴女「こっちも、それじゃあ後は筒で包んで……っと!はいじゃあこの風呂敷持って皆の所に戻っておいで」
黒木「ありがとうございます!Aさん!!」
お代金を私に渡すと風呂敷を首に通してせっせと他のお友達が待っている店の外に駆けていく庄左ヱ門君
本当に真面目で律儀な子
……そういえば例の曲者達はどうなったのだろう
表がやけに静かだし子供達だけじゃ不安だ、途中まで見送った方が良いのかもしれない
「あー庄左ヱ門今までどこにいたっていつの間にか風呂敷持ってる!!」
「クンクンッ……あ〜良い匂い!!」
「これだけありゃあ先輩達の分もあるだろ、しんベヱだけ沢山なんて絶対に駄目だからな?」
黒木「それじゃあ先輩達の所に帰ろっか、多分村の出入口の柵の所にいるだろうから……」
貴女「ちょっと待って!」
「!あぁおねえさんだ!!」
「どーしたんすか?」
貴女「……途中まで送るよ、ここら辺は不審者が彷徨いてるそうだからね
お店も多少空けて大丈夫だし」
13話~子供は無邪気が一番~→←11話~少年は黒木庄左ヱ門~
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ラピ(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» 返信ありがとうございます!今後も楽しんで読ませて頂きます (5月5日 10時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - ラピさん» おっと早速カプの組み合わせに選択が…!コメントありがとうございます!ぜひ今後とも楽しんで読んでいって下さい! (5月5日 1時) (レス) id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - 加茂&夏油の嫁さん» わぁコメント!ありがとうございます!!少し遅くなると思いますが頑張りますね!! (5月5日 1時) (レス) @page30 id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
ラピ(プロフ) - 小平太と夢主ちゃん楽しそうだな〜(遠い目)土井先生と夢主、勘ちゃんと夢主のカプありですね (5月4日 22時) (レス) @page33 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
加茂&夏油の嫁(プロフ) - 神作者様…めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2023年4月27日 2時) (レス) @page12 id: ef07d69be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2023年4月26日 22時