57話~お姉ちゃんお兄ちゃん~ ページ9
貴女side
それじゃあまた明日、と修也先輩に頭を下げて源田さんに手を引かれて歩き始める
最後に修也先輩の顔が影で覆われて見えなかったが、何かを呟くように口が動いていた気がする
………夜は静かだ、無駄な騒音も何も無い
貴女「……あの、お母さんは…」
源田「帰ってきてる、二人が夜ご飯を食べずにまだ帰ってない事に怒ってた
作ってたのに勝手に外で食べるなんて…って」
貴女「すいません、父さんはなんて？」
源田「………すまん、親父さんはまだ帰ってきてない
おばさんからAがまだ帰ってきてない、連絡もない、何処にいるか知っているかという電話が来たから
咄嗟に俺の家に泊まることになったと嘘ついた」
………なんで許されないんだろう、外で食べる事がだめだったのかな？それとも連絡を入れなかったから？
でも母さんは仕事中は連絡をよこしたら怒るから、だから着信音のないメールで確か夜は外で食べてくるって送ったはずなのに
気付かなかったのか……
お父さんはまだ家にいない、怒ったお母さんだけ
……白竜、ごめんね、こんなお姉ちゃんで
貴女「すいません、ご迷惑をおかけしました……」
源田「いや構わないさ、寧ろ親父さんがいない状況で二人をあの人ん所に置くっていう事にならなくて良かった
このままホントに暫く数日は泊まっていけ、な？」
貴女「！？で、でも……」
源田「白竜は兄ちゃんと一緒に風呂入りたいもんなー？その後沢山本も読んでやるぞ〜」
白竜「ん！！にーちゃもいっしょ！」
源田「ほら、だから来いよ」
貴女「……すいません、お世話になります」
私がもうちょっと年上で男だったら負けなかっただろうし、白竜一人だって満足に守れただろうに
何が良くて人様に迷惑をかけなければいけないんだ、愛する弟を危険な目に晒さないといけない
遅くなると言う日は基本母さんは帰ってこない時の方が多かった
だからタカをくくった、けどその結果がこれだ
白竜「でもねーちゃんとふろはいる」
源田「えっフラれた」
貴女「白竜はお姉ちゃんが一番だもんね〜？」
白竜「えほんはにーちゃん」
貴女「あっフラれた」
源田「やっぱ白竜は兄ちゃんが好きだよな〜？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 143人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いち - 続きが楽しみです！！更新待ってます！！ (10月11日 11時) (
レス) id: d1245ffa06 (このIDを非表示/違反報告)
夢プリン(プロフ) - 大鷲かっこいい…！！！戸田とか源田とかとの絡みも新鮮で最高です！！ちょっとマイナー気味なキャラばっかり好きになるんで好きな小説になかなか出会えなかったけどこれどストライクです！！！応援してます！ (6月19日 20時) (レス) @page35 id: 0c2c417461 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：元薺(サイ)だった者
| 作成日時：2022年12月12日 20時
