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五話~帰る他の価値はない~ ページ6

国木田「これは予定表ではない!理想だ!!




わが人生の道標だ!!そしてこれには仕事の相方が自 殺嗜癖だとは書いていない!!」







貴女「いや書かれてたらそれもう予言書です」







国木田「む…確かに」









中島「ぬぐんむぬおむぐお?」





国木田「五月蝿い!出費計画のページにも俺の金でしこたま小僧が茶漬けを食う、とも小娘が伽哩を食うとも書かれていない!」






…ん?







中島「ぬぐんむぬ、んぐぬ?」






国木田「今日の仕事?軍関係の依頼だが」







えっ





太宰/貴女「「…難で君達会話できてるの?」」






中島/国木田「「?」」









あっ………





貴女「敦残りの伽哩あげる、お腹いっぱい」





中島「!!んぐぬんむん!」







あっ今のは分かる、表情と輝いた目が物語ってる


ありがとうって言ってるよこれ絶対







太宰「ん?もう良いのかい?Aちゃん






半分も食べてないじゃないか!確か君も敦君と同じで暫くは食べてなかったんじゃ…」



国木田「何だと?我慢してるんじゃないだろうな」









貴女「…………違いますよ、本当にお腹いっぱいなんです


あまり入らないんですよ、元々」








太宰「…ふーん?なら良いんだけど」







――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――
―――――――






中島「はぁ…!食ったぁぁぁ……


もう茶漬けは十年は見たくない」






そう言いながら膨れたお腹をさする敦の前には大量に積み重ねてある空の器




うわぁ……








国木田「お前…人の金でこれだけ食っておいて良くもまぁぬけぬけと……!!」






中島「ほんと、助かりました…」





国木田「?」






中島「孤児院を出て、ヨコハマに来てから食べるものも寝る場所もなく……あわや餓死するかと」





貴女「……」







太宰「君は施設の出かい?」







中島「出、と言うか……追い出されたんです」






太宰「それは、薄情な施設もあったものだね





Aちゃんも?」





貴女「?………んー…ちょっと待っててくださいね


あっお話を進めてどうぞ、時間かかるので」







国木田「?…おい太宰、俺達は――――」









うーん……僕、正直あんまり覚えてないんだよね…敦と会う前は先生の所行ったり来たりしてただけで




特にこれと言った拠点はなくて







……まぁ、帰るだけ…の家ならあるけど

六話~忘れと憶えの違い~→←四話~飛び込む奴二人いる~



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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2020年1月15日 1時

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