検索窓
今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:18,254 hit

四話~飛び込む奴二人いる~ ページ5

 
 
 
 
 

 
「ではついてきたまえ、敦君、Aちゃん






何が食べたい?」






えっ?!本当に奢って貰うの?









中島「………あの、出来れば……」







「なに、遠慮は要らないよ」






中島「…………お茶漬けが、食べたいです…」









敦、お茶漬け大好きだもんね?寝言でお茶漬けを呪いのように連呼する程





お陰で僕まで夢にお茶漬けが出てくるようになったよ







「?…ははははっ!!餓死寸前の少年が茶漬けを所望か!



いいよ、国木田君に三十杯くらい奢らせよう!






Aちゃんは?」






貴女「!………伽哩が…良いです


激辛伽哩」






「!伽哩か…うん!それも国木田君に奢らせよう!!」







その時、男は伽哩と言った瞬間何かを思い出したかのような顔を一瞬だけした








「!!俺の金で太っ腹になるな太宰!!!」






二人「「……太宰?」」









「あぁ、私の名だよ








私の名は太宰
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
太宰治だ」








男が太宰と名乗ったその時





風が吹き僕の黒い白衣と男の砂色のコートがはためいた









…寒っ





濡れた人を直接触れたから僕まで少し濡れてる







風邪引かないよね?大丈夫だよね?









――――――――――――――――――――――――――――――
inどっかのお店







伽哩を食べる僕の隣にはお茶漬けを物凄い勢いで食べていく敦




目の前には太宰さん



斜めには国木田という男









国木田「全く!!貴様という奴は仕事中に"良い川だね"とか良いながら川に飛び込む奴がいるか!!」









中島「………」



貴女「うっ……敦、その目ヤメッ…ヤメテ?」









国木田さんの言葉に敦がギンッていう効果音がなっても良いぐらいの目力で僕の方を見てくる









ホント…あの、ごめっゴメン…あのっその目でコッチみなっ見ないで…?心臓に刺さっちゃう…









国木田「お陰で見ろ!!予定が大幅に遅れてしまった!!!」






理想、と書かれた手帳を取り出しバンッと机に叩き付ける









太宰「国木田君は予定表が好きだねぇ」

五話~帰る他の価値はない~→←三話~苦労人と唐変木~



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
16人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2020年1月15日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。