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三十四話~谷崎という男~ ページ35

谷崎「ああ?






チンピラ如きが…………」






樋口「?!」






谷崎さんの表情が先程とは急変し




ゆっくりと樋口の方へ振り向きAを抱え上げて立ち上がり樋口を睨み上げた









谷崎「よくもAちゃんを傷付けたね!!









異能力【細雪】!」









その瞬間、周囲に季節外れの雪が降り始めた







樋口「この季節に、雪……?」







谷崎「敦君、奥に下がってるんだ」






中島「え………?」






谷崎「コイツはボクが…………殺す!!」









言われた通り急いで奥に下がれば




いつの間にかAを隅の壁に寄りかからせた谷崎さんは銃を打つ樋口の方へ行き体を透過させた








!これが谷崎さんの………異能……………







樋口「何!?」







谷崎「ボクの【細雪】は雪の降る空間全てをスクリーンに変える」





樋口「なんだと?」







谷崎「僕の姿の上に背景を上書きした……もうお前にボクの姿は見えない!」





樋口「姿は見えずとも弾は当たる!!」







樋口が周りに銃を打ち続けるも弾は当たらない







谷崎「大外れ」









いつの間にか樋口の後ろに回った谷崎さんが手を首に持っていき締め上げた






樋口「!」





谷崎「死んでしまえ……!」
 
 
 
 

 



 
 
 

 
 

 

 

 
 
 


 
 


 
「ゴホッゴホッ……」









谷崎「っ!……………」






樋口「ゲホッ…ゴホッ!」









何故か、谷崎さんは急に倒れた







体に………何か黒いものが突き刺さっていた







そこで僕は漸く奥に、事務所で国木田さんに見せてもらった写真の男がたっていることに気づいた








中島「………!!」









芥川「死を惧れよ………殺しを惧れよ………


死を望む者等しく死に望まるるが故に




………ゴホッ」









谷崎さんに刺さっていた黒い何かが元に戻っていくように芥川の背に集束していく






国木田さんも拒む………








芥川「お初にお目にかかる



僕は芥川、そこな小娘と同じポートマフィアの狗……ん?」







何かを見つけた芥川には気づかず樋口が芥川に近付いた






目線の先は………







中島「…………A」







芥川「!?」





樋口「芥川先輩!ここは私ひとりでも……」




芥川「樋口、あれはお前が打ったのか」







な、何だ?なんで敵のお前が態々そんなことを確認するんだ………?

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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2020年1月15日 1時

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