35話~願いを叶えてやる~ ページ36
ゾロ「……そう言えばA」
貴女「ん？なにかな？」
忘れかけていた時にあることを思い出しルフィの顔を伸ばして遊んでいるAに話しかける
ってAお前何してんだよ…ルフィまだ寝てんじゃねぇか
眉間は伸ばしてやるなよ…
ゾロ「テメェ俺助けたら何でもするって言ってたよな？それの許容範囲はどこまでだ」
俺が磔にされていた時縄を解く際に言っていた約束、まだ実行していないかったからな
今は状況がある程度落ち着いてるからタイミングは丁度いいだろ
貴女「許容範囲は何処までも、何でもしてあげよう！！
ルフィの仲間になってくれたからね！お姉ちゃんルフィに仲間が出来て未だにかんどーしてるんだよ？」
ゾロ「感動だけでそこまでするのはどうかと思うが？」
貴女「よいしょっと！
…いーの！！ルフィは大切な弟だから！！いーの！！！」
何を思ったのか俺の胡座をかいてる足の上に乗ってワーワー抗議し始めた
ゾロ「って何勝手に人の上のってんだよ！？しかもそのまま騒ぐなうるせぇ！！！」
貴女「わぁ！？ゾロの方が声今うるさかったよ？！」
ゾロ「おうそれはすまん」
貴女「ゾロのそういう素直なとこ嫌いじゃないよ」
ゾロ「そーですかそりゃどーも」
さてと、願うとしても何を願ったものかねぇ？
こいつがもし本当に人間でしかないのなら許容範囲はどこまでもっつっても人間ができる領域でしかかなえらんねぇしな
俺の足の上に座るAの頭に顎を乗せて腕を前に回して考える
お、ジャストフィット！この体勢考えやすいわ
貴女「ちょっ身長縮んじゃうから上から押さえつけないで〜！」
ゾロ「やだね、サイズが丁度いい自分を恨め」
貴女「自分こんにゃろー」
ホントに行ったよこいつ
……あ、そうだ
ゾロ「なぁA、願い事なんだがよ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿……って出来るか？」
貴女「無論出来るぞ、と言うかそれだけで良いのか？
貴様は無欲なのか強欲なのかよく分からんな」
ゾロ「お前が寛大なだけだろ、俺ァ充分欲張った」
貴女「そうか？……人間みんなが強欲な訳では無いのか」
俺は本当にお前が寛大なだけだと思うがな
だってお前さっきまでカモメに頭乗られてつつかれてたのに笑ってただろ
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作者名：元薺(サイ)だった者
| 作成日時：2020年10月19日 4時
