30話~次怪我した時だけ~ ページ31
数十分後
貴女「ゾロ…本っ当にありがとう！！そしてごめんね！？痛かったよね？怖かったよね？傷治ってよかったー！！！」
結局全ての傷を食べてもらい全身回復、足と腕の拘束も解いてもらい服を着て晴れて自由の身
……本当に生まれ変わったかのような開放感だなおい
服を着てベッドから立ち上がった瞬間に怒涛のラッシュの如く謝り倒してくるAの頭に手を乗せる
……女の扱いって良く分かんねぇんだよな、それに…
いや、だがこいつは…まぁ良いか
基本話は分かる奴だし、さっきみたいなことがない限り強調は無理にはさせないだろうし
なにより
貴女「！…ゾロ？」
ゾロ「気にすんな、次俺が怪我したらそん時は頼んだ
ま、俺が怪我するなんて早々ねぇだろうが」
貴女「！……ぞ、ゾロ〜…！君は何て良い人なんだ！！君になら弟を任せられる！あのバカ弟をたのんだよゾロ！！
って！というか、その言葉ってもしかしてまた食べても良いってこと？ねー！ねー！」
ゾロ「あーもう、次怪我した時な！！」
貴女「わーい！！」
本当のガキみてぇに笑顔で俺の周りをグルグル回ったりピョンピョンと飛び跳ねたりする
コイツ……本当に21歳か？こんなんだから体も小柄でガキに間違われるんじゃ…
貴女「腹減ったー！！下に行って何か食べよーよ！」
ゾロ「あー…それもそうだな、腹減ったのは確かだ
さっさと行くぞチビ」
貴女「いい加減名前で呼んでくれない？ゾロ
それに私はチビじゃなくて普通、君達がでかいだけだよ」
…そう言えばさっきも言ってたな、バクバクの実の能力のせいだって
空腹感に常に襲われると共に体に栄養が回らなくなって自然と身体の成長が止まったのか
……にしても食われてる時のあの感覚、能力の1つだと考えて良さそうだったがAは知らなさそうだったな…
無意識か？……食い終わったら自然と治ったが、治るまでが地獄だな
流石の俺でも…屈しそうだったぜ、恐ろしいなバクバクの実！！
ゾロ「っはぁ〜……そう言えば記憶を見るっつってたな、見たのか？俺の」
貴女「うん！見えちゃった！！…丁度あの子と同い年になるはずだったんだね……友達になってみたかった」
ゾロ「……奴もきっと気に入るだろうな、Aになら懐くだろ、小せぇし」
貴女「！おぉ…！！」
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作者名：元薺(サイ)だった者
| 作成日時：2020年10月19日 4時
