27話~響く二つの腹の音~ ページ28
コビー「！！どうしたんですか！？ゾロさん！怪我を！！？」
ゾロ「……腹、減った」
貴女「………わっかる」
ｸﾞｩｷﾞｭﾙﾙﾙﾙ〜
ｸﾞｩｩｩｷﾞｭｳｩｩﾙﾙﾙﾙ〜
解放され自由となった海軍基地に、2つの大きなお腹の音が響いた
ゾロ「……お前の音長っ！はははっ！！」
貴女「あはは〜！これバクバクの実の作用だから仕方いないんだよねぇ」
ゾロ「…？」
貴女「食べても食べても腹が満たされない、死ぬまで空腹と付き合わされる無限の食欲の実
悪魔の実ってメリットは沢山あるけど、バクバクの実は比較的デメリットのスケールがデカいんだよね〜！
あ、これルフィには内緒だよ？ルフィには生まれつき食いしん坊って説明してるから
あはははっ！腹減った！何か要らない布でもいいから持ってなーい？」
ゾロ「そりゃあ大変なこって、それと要らねぇ布は持ってねぇな」
貴女「えー？じゃあ後で食べさせて？傷治してあげるからさ！」
ゾロ「……え？食べ…えっ治す？？」
便利なようで不便なのかバクバクの実！海もダメ、下手したら空腹感でショック死する、なんでも食べれるけど腹は満たされない
そのお陰で身体の成長も途中で止まった
うん！デメリットの数こそ少ないけど一つ一つが色々デカすぎる！！
腹減った！！
コビー「さっAさん！ゾロさん！ルフィさん！戻りますよ！！」
ルフィ「おう！」
貴女「はーい！ほらゾロ立って！引き摺るよ？」
ゾロ「そこは運んでけよ、馬鹿力なんだろ？」
貴女「そうだけど、小に大を背負わせる気？」
ゾロ「…………」
うんうん！素直に立ってくれて何よりだよ！従順な子は嫌いじゃない！！
でも、傷が多いのは確かで栄養不足のせいで回復力も落ちていってるのは確かだ
肩くらいは貸してあげるよ
貴女「はら減った〜……んん、ゾロいい匂いだ、ヨダレ垂れそう」
ゾロ「垂らすな！てか俺を食べるって…どういう…？」
貴女「ん？そのまんま！」
ゾロ「…………」
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作者名：元薺(サイ)だった者
| 作成日時：2020年10月19日 4時
