主の第一印象。 ページ33
一方その頃清光達ー(目線無し)
主が逃げてってから取り残された清光と大和守安定。
鯰尾と骨喰と今剣と蛍丸はそこらへんに行ってしまった。
清光は自分の爪を見て、
大和守安定は自身の刀を見ている。
沈黙。
すると先に口を開いたのは大和守安定。
「そういえば、
お前はここに居た清光とは全然違うね。」
「何が？」
「ここにいた清光は、主に何をされても愛されてる、って受け止めようとする奴だったよ。
いっつも愛してって呟いてた。
主に口答え一つもしなかったよ。」
「...へぇ」
清光は大和守安定と目も合わせず素っ気なく返事をする。
「主から見たらそれが愛らしいというか、
満足してたんだろうけど。
僕から見たら、
可愛くも無かったし、むしろ、
かっこ悪...「ちょっと」...？」
そこで清光が口を挟んで、少し大和守安定を睨んだ。
「そんなブスいのと一緒にすんなし。
俺そんな、「愛して愛して」なんて言わないから。
そんな愛してを連呼してたら逆に可愛くないでしょ？
なんでそんな事しないといけないわけ。」
大和守安定はすこし目を見開いた。
「同じ自分なのに酷い言いようだね。」
「別に？
同じ俺でも、会った主の第一印象さえ違えば
その主に対して想う事もちがうに決まってるでしょ？
第一俺はそんな「愛してもらえば誰でもいい」って考えじゃないんだからやめろよな？
どうせだったら「可愛がってくれて、着飾ってくれる」主がいい。」
ふっと大和守安定が笑う。
「て事は愛してもらいたいとは思ってないの？清光は。
あの主だって、可愛がって着飾る、っていう性格じゃないと想うんだけど。
なんていうか、正直者で、純粋というか、
なんて言えばいいんだろう...「不器用」あ、そうそう、それ。って感じだよね。」
それを聞いて清光が鼻で笑う。
爪から目を離してやっと大和守安定の目を見た。
「逆に、
目覚めた瞬間、他の刀剣男子に襲われてて、
腕は血だらけで、
それを自信満々にカッコいいから残ってても大丈夫！なんて答える主に
愛して、なんて言えると思う？」
そんな事が、と清光のいった内容を頭の中で妄想する大和守安定。
しばらくして、
また笑う。
「確かに、そんな事言えないね」
「でしょ？」
2人は顔を見合わせてふっと笑った。
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雀（すずめ）(プロフ) - メランコリーさん» ありがとうございます！！頑張ります！ (2017年4月1日 16時) (
レス) id: 9f6543c7b9 (このIDを非表示/違反報告)
メランコリー - 面白いんですけど、たまにシリアス？入ってて、個人的に好きです！更新待ってます！ (2017年3月30日 17時) (レス) id: f9cb988cce (このIDを非表示/違反報告)
雀 （すずめ）(プロフ) - アヤさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年11月22日 7時) (レス) id: 8ad019aaa3 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - すっごく面白いです！更新頑張って下さい！！ (2016年11月21日 14時) (レス) id: 77ba50580a (このIDを非表示/違反報告)
雀 （すずめ）(プロフ) - 唯さん» ありがとうございます！頑張りまっせ！ (2016年10月15日 22時) (レス) id: 8ad019aaa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雀 （すずめ） x他1人 | 作成日時：2016年9月25日 0時
