二つの刀剣。 ページ25
そのお偉いさんの息子さんは両手を縄で縛られて、
私の前に座らされている。
後ろの今剣と鯰尾はもう自身の刀に手をかけて殺気立っている。
やめてね、襲いかからないでね、
本当にやめてね！？
蛍丸は会ったことがないし、何があったかも分からないのだろう、特に何も思っていないらしい。
等のお偉いさんの息子本人はキッと私を睨みつけている。
何故だし。←
私か。私が悪いのか。
んな悪い事した覚えないだけど！？
「お前みたいな愚民が優秀優秀言われてんのが一番気にいらねぇ！！」
『私も貴方みたいな優秀な所に生まれたからって調子乗ってる人、気に入らないです。
てか初対面のくせに図々しいですね、初対面の人にお前とか言われたくないんですが。』
ムカつくから言い返す。
私が反論するとは思っていなかったのだろう、政府の役人たちとその息子さんは驚いている。
「てっ、てめぇっ、この俺にっ！！」
『え、立場関係あります？私はただ自分の意見を述べただけじゃないですか。』
本当にムカつく。
こう言う奴は大体今まで何でも出来て
今まで誰にも自分がやる事を邪魔されなくて、
自由に生きてきたのだろう。
羨ましい限りだ。
「す、すみませんっ！！」
『？』
お偉いさんの息子さんと睨み合っていたら急に後ろにいた気の弱そうな役人が謝ってきた。
ええ？
「実はっ、その、
あの時、折られていく付喪神達を見ているのが嫌になって...その、
刀を..二振り.隠して持ち帰りました...。」
「はぁ！？」
ギロッと気の弱そうな役人を睨みつけるお偉いさんの息子。
「...なるほど。それで？」
そして冷静に考える冷めてる役人さん。
え。
きゅ、急にそんな事を言われても！？
「今、その刀剣を持っていますか？」
「はっ、 はいっ」
気の弱そうな役人はデカイケースから刀を二振り出した。
大きさ的に、
打刀と短刀だろう。
「！安定...！」
「！」
その打刀と短刀に清光と鯰尾が反応する。
打刀の方は多分大和守安定なんだろうか。
短刀は多分粟田口...。
「これは貴方にお任せします。」
『はっ、はぁ...』
その二振りを私は受け取る。
やっぱり刀は刀だよね。少し重さを感じる。
「一つ、提案があります。」
そう話を出され私は役人さんに目を向ける。
「折れた脇差がここに残ってると仰りましたよね。
それを治す代わりに、
このことをご内密にして欲しいのです。」
...えっ。
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雀（すずめ）(プロフ) - メランコリーさん» ありがとうございます！！頑張ります！ (2017年4月1日 16時) (
レス) id: 9f6543c7b9 (このIDを非表示/違反報告)
メランコリー - 面白いんですけど、たまにシリアス？入ってて、個人的に好きです！更新待ってます！ (2017年3月30日 17時) (レス) id: f9cb988cce (このIDを非表示/違反報告)
雀 （すずめ）(プロフ) - アヤさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年11月22日 7時) (レス) id: 8ad019aaa3 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - すっごく面白いです！更新頑張って下さい！！ (2016年11月21日 14時) (レス) id: 77ba50580a (このIDを非表示/違反報告)
雀 （すずめ）(プロフ) - 唯さん» ありがとうございます！頑張りまっせ！ (2016年10月15日 22時) (レス) id: 8ad019aaa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雀 （すずめ） x他1人 | 作成日時：2016年9月25日 0時
