おっ手入れおっ手入れ ページ12
「はい。終わったよ」
『いった！』
結んでくれたのはいいんだ。
いいんだよ？？
なのになんで傷口の近く叩くかなぁ！？
『いったぁ...ありがとう、っと。
いやまじでこの子はどうしたらいいんだ。』
...とりあえず手入れ部屋に連れていくか...。
『えっと清光。
この子を手入れ部屋まで運んでくれると助かります。』
腕さえ怪我してなければ私だってこの子運べたよ！多分！
「はいはい」
面倒くさそうに彼を抱っこする清光。
わぁちっからもちぃ。
姫抱きってわりと面倒くさいよね。
そんなの頼んでごめんなさいまじ許して(真顔)
そして手入れ部屋へと向かう。
そして布団を敷いてそこに寝かせた。
清光は血を吹くもの持ってくるといって何処かへいってしまう。
えまってよ私のダンボールの中に機械とかもはいってるから間違えて壊さないでね！？
とりあえず散らかった物を片付けて、
ポンポンするやつと布？を探す。
あれ、何処だよ。
しまうところが多すぎて何が何処にしまってあるかなんてわかりゃしない。
『おっ、あったあった。』
ポンポンするやつは見つけた。
『後はあの布...』
そういって膝をついて下の入れ物箱を探していたら、
急に声を掛けられた。
「なんで、」
『！？』
私の肩はビクリと跳ねる。
そして今見つけた布を手に持って振り向いて彼の目を見る。
彼は上半身だけを起こしてこちらを向いている。
残念ながら彼の脇差は彼の手元にはない。
手入れしようと思って。
「なんで、俺を壊さないんですか。」
...何を言っているのだろうか。
『え、逆に何で壊すの』
ごめんね私敬語苦手なんだ
許して。
...何故壊さなきゃいけないのだ。
「政府の奴らみたいに、抵抗した俺たちを、折らないんですか？」
...は？
えなに政府折ったの？
刀解じゃなかったの？
『えいや折らないけど。
私には何があったかは分からないけれど
とりあえず、まずは君の手入れ...させてくれないかな。
てかさせてください。』
手入れするには彼のことわりが必要だと思ったから聞いた。
彼は少し黙り込んでから無言で目をそらしながらコクリと頷く。
刀の手入れは初めてだけど、上手く出来るだろうか。
ゆっくりと、丁寧にやっていく。
刀を持つ手が震える。
やり方を間違えて折れてしまったりしないだろうか。
不安だけが私を煽る。
そんな時間が刻々と進んでいく。
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雀（すずめ）(プロフ) - メランコリーさん» ありがとうございます！！頑張ります！ (2017年4月1日 16時) (
レス) id: 9f6543c7b9 (このIDを非表示/違反報告)
メランコリー - 面白いんですけど、たまにシリアス？入ってて、個人的に好きです！更新待ってます！ (2017年3月30日 17時) (レス) id: f9cb988cce (このIDを非表示/違反報告)
雀 （すずめ）(プロフ) - アヤさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年11月22日 7時) (レス) id: 8ad019aaa3 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - すっごく面白いです！更新頑張って下さい！！ (2016年11月21日 14時) (レス) id: 77ba50580a (このIDを非表示/違反報告)
雀 （すずめ）(プロフ) - 唯さん» ありがとうございます！頑張りまっせ！ (2016年10月15日 22時) (レス) id: 8ad019aaa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雀 （すずめ） x他1人 | 作成日時：2016年9月25日 0時
