Swallow without leaving a blue flower． (ページ6)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:3,301 hit

6 ページ6

.smz

さっきのコンビニで聞いた言葉が頭から離れない
“先輩”？
あんな後輩いたっけ？

｢なにゆうこんどしたの｣

撮影の準備してる最中の親方が聞いてきた
めっちゃブロック買ってんなぁ…

｢さっきコンビニで会った子いんじゃん？なんか見たことあるなぁって｣

｢リスナーさんだからじゃね？｣

｢あの子LIVEで見たことないかも。｣

｢何？知り合い？｣

｢いや、わかんない｣

｢ほら、昔の知り合いとか、｣

｢昔… ｣

さしすたのとき？
でもその時そこまで女の子とかと関わんn…

読モの時？

先輩？

俺が？

てことはあの子は後輩？

｢ …A？｣

ハッとした
髪の毛もバッサリ切った彼女に気づかなかった。

“さようなら。先輩。”

さようなら？
もう会えなくなる？

いや、また会いたい。

また会って、あの時言えなかったことを言いたい。

｢ごめん親方、ちょっと行ってくる｣

｢おー、いってらー｣

上着を着て玄関を出る

こんな時間にまだ外にいるとは限らない。
でも、少しでも早く会いたい。
大好きだったAに会いたい。

｢あいつ、覚えてたのかよ… ｣

忘れてたのは申し訳ない。
目の前のものしか見えてなかった。
Amaryllis、quadとか、それしか見てなかった。

コンビニの近くまで来た

コンビニを覗いたがそれらしき人物はみつからない

｢ …まじかよ。｣

いや、まだ間に合う。
間に合うはず。

早く謝りたい。

その一心で走り続ける。

｢ …いた……！｣