Swallow without leaving a blue flower． (ページ4)

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親方の撮影を手伝いに仲間家に来たけど夜飯が何もなくて買いに行くことに。
俺もまぁ料理はそこそこ出来るけど面倒臭いからやらない。
チンしてあっためたほうが早いじゃん。

｢俺ちょっと飲みもん買ってくる｣

と、俺がサグワ立ちに伝えると

｢俺アイス｣

と、親方も。
なんだかんだ親方との付き合いも長いからな。

飲み物を選んでる最中にパンのコーナーの前にいる子が目に入った
こんな時間なのに。大丈夫なのかな。

｢ゆうこんくん、これ俺ら買っとくからまってて｣

と、トランジスタ。
うん。トランジスタ。

｢おー、ありがとー。｣

と言ってそこら辺をブラブラする

｢おいー、親方ーゆうこんくんー、いくよー、｣

サグワの声が聞こえた。
買い終わったのかな。

親方にも行こう、と言おうとしたが親方は別の行動をしてた

｢リスナーさん？｣

と、親方。
うわ。リスナーか。
こんな時間まで平気なのかな。

と思い振り向くと、そこにはさっきパンのコーナーにいた女の子。

｢ …はい、写真撮ってもいいですか？｣

普通のリスナーは親方を一目見ただけで騒ぐのにこの人は静か。
と言うよりなんか悲しそう。なんでだろ。

親方がその子のスマホを持って自分らに向ける

カシャカシャ

2～3枚撮ったのかな。
親方がその子にカメラを渡すとその子は綺麗にお辞儀。
この子、どこかで見たことある気がする。
…気のせい？

俺達も帰ろうと歩き出したら小さな声が聞こえた

｢ …さようなら、先輩。｣

｢ …え？｣

…“先輩”？