Swallow without leaving a blue flower． (ページ2)

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あれから数年
私の中では特に変わったことはない。
ただ、今までお世話になってた人が昔とは随分と変わった。

｢ Amaryllis Bombです！｣

コンビニの店内放送
今週三回目だ。まぁ自炊しないのが行けないんだけど。

｢あーぁ。先輩すごい人気になったなぁ。｣

何年か見てない間に沢山女の子のファンができちゃってさ？
なんていうか…今までより遠い存在って感じ。
こんなこと考えても連絡先も知らないしどこに住んでるのかも知らない。

言っちゃえば私も彼のファンみたいな存在。

昔は仲良かったんだけどね。

｢ …会いたい。｣

こんなこと言ったって先輩はどこに住んでるのかもわからない。勿論この声など届くわけがない。
ただ口に出しただけ。誰にも聞かれなくていい。

｢よし。酒買って帰るか。｣

その時だった

騒がしそうな集団がコンビニに入ってきた。
見た目も明らかヤンキーみたいな感じで絡まれたらめんどくさそうだった。

｢ (やば。早く帰ろ。) ｣

そう思って早足でレジへと向かう
なるべく目を合わせないように…と。

｢ (…よし) ｣

通り過ぎた！と思って目線を前に向ける。
うっ…ふたり残ってた…。
もう最悪。早く帰らせて。怖。

歩きだそうと思った。

だけど無理だった。

…＿＿何してるんですか先輩。