205話 ページ11
少し遅れて転送装置の前に集まる皆に追い付くと、厨当番で大広間に居なかった燭台切さんと山伏さん、五虎退、今剣が見送りをしてくれた
短刀の皆で糸から選んで編んだと言うミサンガを今剣から渡されて、腕輪をしている左手首に付けてもらう
青のような深緑に淡いグリーンと金が少し混じっているのか、動くとキラキラ光る白色の三色の糸で編まれたミサンガが解けないようにと強く結ばれて
不安そうな顔で手首を見つめる今剣と五虎退の頭を撫ぜた
『ありがとう』
今剣「さんしょくのいとにはたんとうのなかでも、れんどのたかいさんふりのかごをこめました。きっとまもってくれるでしょう。」
五虎退「濃い緑には薬研兄さん、淡い緑には厚兄さん、白色は僕が。あ、後は、皆で代わる代わる編みました…！」
『うん、心強い！本当に嬉しい。決まったの急やし、絶対バタバタしたよな。』
今剣「それはあるじさまもなのでおたがいさまですよ！」
こ「主様、そろそろ」
門前に来ていたこんのすけから声が掛かって、話していた二人に断って装置の前まで移動した
私の肩にこんのすけが乗ったのを確認すると、装置の電源ボタンを押して地面に陣形を映し、出陣部隊の皆と護衛、近侍、そして私とこんのすけが陣内に立つ
燭台切「ご武運を。」
山伏「本丸の事は我らに任されよ！」
『うん、お願いします。それでは行って参ります！』
送り出す時に見るのはしょっちゅうやし、一人で使うのも慣れてきとるけど、こんなに大勢で一緒に移動するのは初めてで顔が緩む
布口面、しとってよかったなぁ。
こ「む？主様は何故笑っておられるのですか？」
蛍丸「んー？あ、本当だ。笑ってる」
『ええ…(もうバレた)。笑ってない、笑ってない』
加州「こーら、嘘つかねぇの。目元ゆるっゆるだよ」
小狐丸「何か嬉しい事があったのですね。」
膝丸「今から重要な演練に行くのだぞ主！」
こんのすけを始めとして、顔緩んどるのバレて笑っとるって勘違いされた挙句、膝丸さんに注意されて萎縮する…
まあ、直ぐに両サイドをお髭と伽羅ちゃんに固められたのでちょっと機嫌直ったけど
同田貫「もうそろそろだぞ。」
陸奥守「演練も久しいのう。」
陸奥守さんの布口面で隠れていない目元がグッと眉間に皺を寄せたのを目撃して、笑っとる場合じゃ無いと背筋を伸ばした
皆が出陣するの、前任の時以来やって絶対忘れたらいかんのに。
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ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - わたしは更新、いつでも待ってます! (2021年5月16日 10時) (
レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - 名無しさんさん» はい、これからも楽しんで読ませていただきます!!名無しさんは社会人と聞きました。どうか自分のお体をご尊重してください (2021年5月16日 10時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメントありがとうございます。嬉しい内容にやると決意できて良かった、また書きたいと思って良かったと思います。私の作品を読んでくれてありがとうございます！これからも楽しんでいただけたらなぁと思います！ (2021年5月15日 20時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - こんばんわ。この作品が続いてくれると知って、とても嬉しいです!!どうか名無しさんのペースで更新してもらえれば。また続きが読める事に感謝します。ありがとうございます!! (2021年5月14日 21時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！好きと言ってもらえるのはとても嬉しいです！絡み前向きに検討させていただきますね！ (2021年5月6日 13時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しさん | 作成日時：2020年1月9日 1時
