84話 ページ36
小狐「ぬしさま、やはり帰られてしまうのですか。」
座席に戻っている途中
声を掛けられて小狐丸を見ると、気のせいか耳の形を作った癖っ毛が、落ち込んでいるかのようにしゅんっと下がっている
『うん、ごめんね。おばあちゃんが楽しみにしてるから』
小狐「お祖母様が…。ですが、帰宅した際には是非、小狐丸と戯れてくださいませ。」
『た、戯れ？分かった…』
堀「んー、主さんが居ないのは寂しいね。兼さん」
和「俺は平気だけどよ！短刀達がだな！」
堀「そんなこと言って、さっきから眉が下がりっぱなしだよ？」
和「うるせぇぞ国広！お前もだろ！」
堀「だって…寂しいんだもん」
各テーブルで私の帰省に付いて話しているようでざわざわと騒がしくなった
食事をどうするか、歌仙さんに伝えやんとなぁって考えとったら右袖がくんって引っ張られる
そっちを見ると小夜くんが上着の袖を握って俯いていた
『小夜くん？どうした？』
小夜「…本当に、行ってしまうの？」
『うん。約束しとったからさ、ごめんな』
小夜「…抱っこ…。」
小さく呟かれたお願いが可愛すぎて、反対派にお兄さん2人がいる事も忘れて抱き上げた
私の首に両腕を回して必死に抱きついてくれる
…可愛すぎる
小夜「しばらく、このまま…」
『いいよ！えっと、歌仙さんに話す事があるんやけどこのままでも大丈夫かな』
小夜「僕は大丈夫…」
了承を貰って、反対派の燭台切さんと座席を並べる歌仙さんの元まで歩いた
小夜くんの青いふわふわな髪が歩くたびに頬に当たってくすぐったい
歌「あれ、お小夜はどうしたの。」
『スキンシップです、』
小夜「僕が頼んだの」
歌「あはは、随分可愛らしいね」
歌仙さんのすぐそばにしゃがみ込むと、離れない私と小夜くんを見て優しい笑顔を浮かべて
躊躇なく私と小夜くんの頭を撫でた
あんまり撫でられた事ないから戸惑うけど嬉しいものやなぁって感じる
歌「それで、どうしたんだい？」
『ああ、帰省中の食事についてちょっと…』
歌「うんうん。」
『実家では朝食と夕食は必ず皆で食べるので、こちらに来て一緒にっていうのは難しくなります』
歌「…昼餉は各自だし、うん、分かったよ。帰省中は主の分は抜いておくね」
『…申し訳ないです。ありがとうございます。』
歌「良いんだよ。その代わり帰ってきたら沢山食べてね。」
『はい！』
めんどくさい頼みをしたのに笑って了承してくれる歌仙さんってめっちゃ優しい
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名無し - 細かく表現されていて読んだときにヒヤヒヤしました。 (2022年3月8日 23時) (
レス) @page5 id: 3da9111bbc (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - …さん» コメントありがとうございます！面白いと感じていただけて嬉しいです！今後もよろしくお願い致します。 (2019年1月23日 11時) (レス) id: 7c9fe9a3cd (このIDを非表示/違反報告)
… - 物凄い面白い話だと思い、すぐ読みきってしまいました！ (2019年1月22日 16時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 刀剣乱舞初心者ですさん» コメントありがとうございます！好きになっていただけて嬉しいです…！ (2019年1月17日 10時) (レス) id: 7c9fe9a3cd (このIDを非表示/違反報告)
刀剣乱舞初心者です - この作品とても好きです！お体に気をつけながら更新頑張ってください！ (2019年1月16日 19時) (レス) id: c2cb9b617d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しさん | 作成日時：2019年1月7日 14時
