75話 ページ27
『勢いが…分かったよ、じゃあ取ってくるよ…』
こ「その必要はないですよ！既に主様の上着のポケットに忍ばせておきました！」
『まじ？！…あ、本当や。あるやん…』
ジャケットのポケットに手を入れて覗くと確かにピアッサーがあったし、印つける用かな？いつも使っているアイライナーもある
取り出すと皆からお〜！って歓声が漏れる
やらないかん雰囲気は分かるんやけどピアス開けるのってなかなか勇気いるんやん
今開いとるのもめちゃくちゃ緊張しながら自分で開けたから怖いのめっちゃ覚えとるし…
でも皆からの、ってかこんのすけからの無言の圧力？みたいのが凄いからもう開けてしまおうとその場に座った
私を中心に賛成派の皆が円を作るように周りに座って、反対派も部屋を出ずに後方でこちらを見てて
『じゃあ、やります…』
私の声でこんのすけが一回転すると消毒液とコットン、鏡を持ってまた現れた
準備と手際がいいなと呑気に考えながら、鏡を見ながら開ける位置を決める
加「あ、もう開いてるじゃん！」
小狐「では開けなくてもいいのでは？」
こ「だめです！針が肉を突き破る瞬間こそ意味があるのです！」
今「こわい…」
分かる
今のこんのすけは怖かった
にしても位置どうしよう…
両耳たぶの中心よりちょっと下に開いとるんやけど、それよりちょっと上に開けて2連にしよかな
でも一つしかないから右左どっちにするか迷う…
こ「心臓もある左側にしてみては？」
『あ、そっか、そうしよかな』
決めかねているとこんのすけが提案してくれて、特に迷う事もなく左に開けることにした
既に開いている場所とバランスを見て、耳たぶを消毒するとアイライナーで印をつけた
『はあ…。』
少し息を吐いて気持ちを落ち着ける
ピアッサーの包装を取ると針を印にセットした
あーでもまって
前開けた時、痛くなかったから今回も大丈夫なんは分かるけどさやっぱ怖いもんは怖いんよ
『うう〜…怖いい』
目をギュッとつむって恐怖心に耐える
意味もない呻き声とか唸り声とかが口から漏れた
山「だ、大丈夫か？」
伽「…無理するな」
『ありがとう…。〜っ行きます！』
一回、溢れ出した手汗を拭う為に耳元からピアッサーをどけると遂に決心して伽羅ちゃんに鏡を預けた
映る私の顔は怖さから情けなく眉が下がっている
目も潤んでる
いや、全然泣かんけどな！
＊＊＊＊＊
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名無し - 細かく表現されていて読んだときにヒヤヒヤしました。 (2022年3月8日 23時) (
レス) @page5 id: 3da9111bbc (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - …さん» コメントありがとうございます！面白いと感じていただけて嬉しいです！今後もよろしくお願い致します。 (2019年1月23日 11時) (レス) id: 7c9fe9a3cd (このIDを非表示/違反報告)
… - 物凄い面白い話だと思い、すぐ読みきってしまいました！ (2019年1月22日 16時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 刀剣乱舞初心者ですさん» コメントありがとうございます！好きになっていただけて嬉しいです…！ (2019年1月17日 10時) (レス) id: 7c9fe9a3cd (このIDを非表示/違反報告)
刀剣乱舞初心者です - この作品とても好きです！お体に気をつけながら更新頑張ってください！ (2019年1月16日 19時) (レス) id: c2cb9b617d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しさん | 作成日時：2019年1月7日 14時
