69話 ページ21
加「え、なにその反応。嫌なの？」
こ「嫌なのですか？」
『えっ』
加「えっ」
こ「えっ」
いやいやいや！！
『あのさ、アパート借りとるとこから実家は遠いんよ？電車とかそういうの使っても2時間は普通にかかるのね。ここまでいい？』
加「うん。続けて？」
『帰省中さ、最低でも1時間は本丸におらないかんって話やったけどさ、それはもしかしなくても毎日？』
こ「はい、その通りですが…」
『じゃあ実家から毎日ここに2時間かけて通わないかんって事やんね。1時間だけのために』
加「あっ」
こ「あっ」
いや、それは想定外みたいな顔すんのやめな？
こ「政府に問い合わせます！」
『うん、早急に頼みます』
加「ねえ、本丸にいるのが嫌であんな反応した訳ではないんだよね？」
『それはもちろん。ここは私にとって数少ない安心できる場所やしね。』
加「良かった…」
タブレットをタップし続けるこんのすけとあからさまにホッとする加州さんを視界に入れつつお風呂の準備を始めることにした。
だってさなんかさ、こんのすけまだ時間かかりそうやし、加州さんは目がとろんとしとって眠そうやし暇やし
なにより気のせいか、まだ体からカレーうどんの匂いがするから早くお風呂行きてぇんじゃ。
『お風呂いってき〜』
加「ん〜」
眠そうな加州さんの声を背に受けつつお風呂セットを持ってお風呂場に向かった
階段を下りて長い廊下を歩いてやっとお風呂場に着くと脱衣所でメイクを落として服を脱いで、素早く湯船に浸かった
あ〜、あったけぇんじゃ〜
12月は流石に寒過ぎるから露天風呂の方に行くにはすごく勇気がいる
景色良いから入りたいんやけどなぁ
『はあ…。最低でも1時間か…。』
毎日通うの大変そうで想像したらげんなりする
別に距離的にはなんともないしまだ耐えられるけど問題は交通費
1日の往復で私の1日のバイト代がさよならばいばいよ
辛すぎん？なんであんな高いの？
てかそれならこっちおった方が賢いとか一瞬考えたけど、やっぱ実家には帰りたい
『難し過ぎる選択よな…せめて交通費が出れば…ってか毎日出とったら絶対怪しまれる』
本当にどうしよう
とか考えてたら滅多にかかない汗が出始めたから湯船を出て体と頭を洗う事にした
この時間帯はいつも私1人やけど何となく前を隠したまま素早く洗っていく
そのまま洗顔も終わらせると体をささっと拭いて浴衣を着た
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名無し - 細かく表現されていて読んだときにヒヤヒヤしました。 (2022年3月8日 23時) (
レス) @page5 id: 3da9111bbc (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - …さん» コメントありがとうございます！面白いと感じていただけて嬉しいです！今後もよろしくお願い致します。 (2019年1月23日 11時) (レス) id: 7c9fe9a3cd (このIDを非表示/違反報告)
… - 物凄い面白い話だと思い、すぐ読みきってしまいました！ (2019年1月22日 16時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 刀剣乱舞初心者ですさん» コメントありがとうございます！好きになっていただけて嬉しいです…！ (2019年1月17日 10時) (レス) id: 7c9fe9a3cd (このIDを非表示/違反報告)
刀剣乱舞初心者です - この作品とても好きです！お体に気をつけながら更新頑張ってください！ (2019年1月16日 19時) (レス) id: c2cb9b617d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しさん | 作成日時：2019年1月7日 14時
