65話 ページ17
燭「みんなー、早く集まってー！」
安「お、もう主行ったんだ」
主を見送ってから中に入ると燭台切がタブレットを手に大広間へと歩いていく
「…今日も見るの？」
安「ああ、清光か。そうみたいだよ。あいつらもいい加減信じたらいいのにね。」
玄関にいた安定と燭台切の後を追って大広間を覗くと、遠征に行っている刀剣以外が集まっていた。
俺と安定も中に入って堀川達の近くに腰を下ろすと上座に設置された“プロジェクター”を見つめた
燭「さあ、じゃあ今日も始めようか」
小「またか…」
石「まあまあ、小狐丸さんの気持ちもわかるけどねぇ。」
大広間の灯りが落ちるとプロジェクターに映像が流れた
映るのは階段を駆け下りる主の姿
俺達は主に黙って監視している
本丸にいない時の主の行動をチェックして1日を潰すんだ
言い出したのは未だに主を信じられない刀剣達
俺や信じている刀剣、主が顕現した奴らは反対した
いくらなんでもやり過ぎだって
でも聞かないし、終いにはこんのすけを脅して政府に取り合う始末
ブラック化させるまで放っておいたと脅せば簡単に装置をくれたと燭台切が苦笑いしながら言ったのを覚えてる
「…こんなのさ、主が可哀想だよ」
堀「だよね。なんとかやめさせたいんだけど…」
鶴「まあ、光坊だって思うことがあってやってんだ。許してやってくれ。」
鶴丸の言葉になにも返せずに前方に座る反対派を見つめた
プロジェクターの前に陣取るのは長谷部や宗三、江雪を始めとする反対派
その後方には主と認める賛成派の俺達やこんのすけが席を埋める
こ「…主様、知れば悲しむでしょうね。」
堀「当たり前でしょう？政府もなにを考えているんだろうね…」
「審神者の現在地を確認、監視できる装置って言ってたんでしょ？」
堀「うん、燭台切さんが持ってるあのタブレットがそうだよ」
たしかに主が何をしているのか見るのは嬉しいけど、これじゃあ犯罪してるのと同じ気分になってモヤモヤする
妙な行動をしていないか見るためって言えば聞こえはいいけど、やってる事は最低
長「審神者が仕事場に着いたぞ」
長谷部の声でプロジェクターに視線を移すと髪を低い位置で結った主が機械をいじっている
その後ろで忙しなく動く他の人間に声を掛けられたのか主が振り向いた
「こんなの、絶対間違ってる」
周りが映像に見入る中、誰にも聞こえないような小さな声で呟くしか今の俺にはできなかった
ごめんね、主
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名無し - 細かく表現されていて読んだときにヒヤヒヤしました。 (2022年3月8日 23時) (
レス) @page5 id: 3da9111bbc (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - …さん» コメントありがとうございます！面白いと感じていただけて嬉しいです！今後もよろしくお願い致します。 (2019年1月23日 11時) (レス) id: 7c9fe9a3cd (このIDを非表示/違反報告)
… - 物凄い面白い話だと思い、すぐ読みきってしまいました！ (2019年1月22日 16時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 刀剣乱舞初心者ですさん» コメントありがとうございます！好きになっていただけて嬉しいです…！ (2019年1月17日 10時) (レス) id: 7c9fe9a3cd (このIDを非表示/違反報告)
刀剣乱舞初心者です - この作品とても好きです！お体に気をつけながら更新頑張ってください！ (2019年1月16日 19時) (レス) id: c2cb9b617d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しさん | 作成日時：2019年1月7日 14時
