97話（展開変更） ページ19
予選会前日の今日は、各自に配られた個別メニューをこなしていつもより早い時間に終わる。
帰ってきた皆がマッサージをしてる間に私は珍しくこの時間の台所に立った。
大事な大会前日の今日まできーくんにご飯を作ってもらうのは申し訳ない。
きーくんは作ろうとしてくれてたけどね。
四年生の私達にとって明日は最初で最後の予選会になる。
きーくんには、自分のことに集中してほしい。
私だって料理は作れるもの。
これでも週に何回かは午前中のコマだけの日があるから、そういう時は自分で作ったりしてるのよね。
それでもきーくん並に料理が上手な訳ではないけど。
壁にかけてあった自分用のエプロンをつけて料理に取り掛かった。
冷蔵庫を開けた私は一通り中に入っている食材を確認する。
あまり重くなく、けれどもエネルギーの源となる炭水化物をしっかり取れるメニュー。
そういえばカケル君が煮込みハンバーグを食べたいって言ってたっけ。
それならご飯も進みそうだしいいかもしれない。
お肉もあるし野菜も十分。
他に手軽に食べられる副菜も考えながら準備をしていると誰かの足音が聞こえてきた。
真っ直ぐこっちに向かってきていた足音は私の真後ろで音を止める。
マッサージが終わった誰かが飲み物でもとりにきたのかも。
気になって後ろを振り返ろうとする前に、私の背中に誰かがのしかかってきた。
肩に置かれる茶色い頭。
視線の端に垣間見える見覚えのあるジャージ。
鼻をかすめるのは心地良い香り。
今、私の後ろにいるのがきーくんだと理解するのに時間はかからなかった。
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マナミ(プロフ) - 面白いです！主人公が灰二さんにベッタリとか好き！ユキ君達との仲の良さ、王子も相談に乗ったりで素敵！灰二さん、主人公の気持ちに…困ってる不安も気づくべき！ユキ君達も主人公に惹かれt((更新頑張って下さいね！無理はしないで下さいね… (2020年7月31日 2時) (
レス) id: f5569c460a (このIDを非表示/違反報告)
采音(プロフ) - 続き気になります！ゆっくり更新していただけたらいいなぁって思っています！ (2020年6月28日 7時) (レス) id: 93bfdfd3ea (このIDを非表示/違反報告)
りんね - とっても面白いです！ (2020年3月18日 16時) (レス) id: 48ddc9040e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2019年9月26日 0時
