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251話 ページ12

殺せんせー助命計画




そう名付けられた私達の計画は早速、教室で話し合われることになった。


いつものように自分達の席について前に立つ竹林を見る。


なんの為にあるのかはわからないタブレットを片手に持ちながら竹林は話し始めた。




「普通に考えてみよう。

各国首脳は…本当に先生を殺すことしか考えてないのかな?」




黒板の前に立つ竹林の問いかけから議論は進んでいく。





確かに、今まで私達は殺せんせーを殺すことしか考えていなかった。


毎日ナイフや銃を持ち、弱みを探り、如何に殺すかを考えて暗殺をしていた。





冷静になって思い起こしてみると、私達の最終目標は"地球を救うこと"。




殺せんせーと初対面のあの日に、烏間先生に
「殺してほしい。」
と伝えられてから当たり前の様に毎日暗殺をしていたけど…


殺すだけが選択肢とは限らない。






殺したら爆発は防がれて地球は救われる。


殺す以外の方法で爆発しないようにできるなら、それも立派な選択肢になる。





この世界のどこかで殺す研究と平行で…
必ず少しは助ける研究も進めてるはずだ。



勿論その研究は、"死神"だった頃の殺せんせーが知ってた内容より確実に進歩している。






「それを皆で探ってみないか?」




そう投げかけた竹林の言葉に間髪入れずに烏間先生が反応した。





「恐らくそれは無理だ。

このタコを作った研究組織は…

月の爆発以降、その責任を問われて先進各国に研究のデータと主導権を譲り渡した。」



「今では…各国のトップの科学機関が研究を分担し、地球を救う国際プロジェクトチームを結成している。

当然プロジェクトの情報全て最高機密。

研究内容を君らが知るのは至難だろう。」




無理だ。


そう断言した烏間先生の言葉。



クラスのテンションが少しだけ下がったのを感じとれた。



じゃあどうする、という相談の話し声も聞こえてくる。





…確かに、たかが中学生に情報が開示される訳がない。


閲覧する権利もない。


強行突破する力も…私達(・・)にはない。






視界の端で律が怪しく光り始める。



【プロジェクトのデータベースに侵入しました。】

そう言って満面の笑みを浮かべた。

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽カルマ , 赤羽業   
作品ジャンル:恋愛
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まるごと林檎。 - 藍緒(アオ)さん» 優夜さんの言っているのは下から数えて12行目だと思われます!!これからもがんばってくだせぇ!! (2019年12月21日 9時) (レス) id: dd1ab80eca (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 優夜さん» 優夜様。ご指摘ありがとうございます。156話を見たのですが(私がちゃんと読めていないのか?)見つけられなかったので見つけ次第直させていただきます!ご報告ありがとうございます。 (2019年12月13日 7時) (レス) id: dccc59a57c (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - kameさん» お返事遅れて申し訳ございません。心配していただきありがとうございます。少し長引きましたが元気です!kame様もお体にはお気をつけて… (2019年12月13日 7時) (レス) id: dccc59a57c (このIDを非表示/違反報告)
優夜 - あの、これの4の156話の照明の漢字間違えて、こっちの証明になってると思います。この話とてもいい話です。 (2019年11月30日 12時) (レス) id: c6fd1fccac (このIDを非表示/違反報告)
kame(プロフ) - 体調大丈夫ですか??お大事にしてください……! (2019年10月12日 15時) (レス) id: 29052aa6a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍緒(アオ) | 作成日時:2019年7月24日 23時

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