255話 ページ16
『有人!?
日本の技術で人間なんて飛ばせるの？』
「それだけの技術と信頼度は充分あります。
先生の影響で開発を早めたのかも知れませんねぇ。」
確かにそれなら、納得がいく。
元々技術力は低くなかった国だし。
それでも前例がないから不安な気持ちは拭えないけれど、殺せんせーが大丈夫というからその言葉を信じる。
それから殺せんせーは、日本が行っている実験の計画を私達に説明した。
まず試験機にセンサー付きのダミー人形を実際に座らせてロケットで宇宙にむけて打ち上げる。
生命維持に問題が無いかをロケット内にあるカメラなどで計測し、軌道上でISSとドッキング。
ドッキング後に補給物資をISSに下ろし、荷物を積んで地球へ帰還する。
それが今、行われようとしている計画の概要だ。
「この日本の宇宙船がISSにつくのは、当のアメリカの実験データがISSを離れる3日前です。
もしもこの時、
「！」
「まさか…」
「…はっ。
うちの先生やっぱ頭おかしーわ。」
そこまで言われれば流石に殺せんせーが言おうとしていることが分かる。
頬を伝う汗。
激しくなる動悸。
カルマが言うように、本当殺せんせーの考えていることはおかしい。
「そう！
暗殺教室！
季節外れの自由研究テーマ！
宇宙ステーションをハイジャックして実験データを盗んでみよう！」
相変わらず惑星の顔のまま、殺せんせーはそう宣言する。
こうして、私達E組の前代未聞の自由研究が始まった。
もし、バレてしまって大事になってしまったら。
もし、打ち上げが失敗してしまったら。
いろいろ怖いけど…
反面、少しだけワクワクもしていた。
殺せんせーの手引だから、という安心感も結構あった。
なにより、皆で一丸となって取り組む時間が楽しかった。
無重力に耐える訓練は大変だったけど…
みんなと笑いあって、協力しあって。
色んな迷いも忘れられた。
今回の計画は如何に相手の眼と耳と手足を乗っ取れるか。
関係者は暗殺とは大半無関係な人達だから迷惑はかけられない。
律のサポートによって得られた敷地内の地図を元により一層作戦を練っていく。
そして決行の日。
1月18日
殺せんせーの暗殺期限まで残りあと54日。
私達の計画は人知れず始まった。
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まるごと林檎。 - 藍緒(アオ)さん» 優夜さんの言っているのは下から数えて12行目だと思われます！！これからもがんばってくだせぇ！！ (2019年12月21日 9時) (
レス) id: dd1ab80eca (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 優夜さん» 優夜様。ご指摘ありがとうございます。156話を見たのですが（私がちゃんと読めていないのか？）見つけられなかったので見つけ次第直させていただきます！ご報告ありがとうございます。 (2019年12月13日 7時) (レス) id: dccc59a57c (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - kameさん» お返事遅れて申し訳ございません。心配していただきありがとうございます。少し長引きましたが元気です！kame様もお体にはお気をつけて… (2019年12月13日 7時) (レス) id: dccc59a57c (このIDを非表示/違反報告)
優夜 - あの、これの4の156話の照明の漢字間違えて、こっちの証明になってると思います。この話とてもいい話です。 (2019年11月30日 12時) (レス) id: c6fd1fccac (このIDを非表示/違反報告)
kame(プロフ) - 体調大丈夫ですか？？お大事にしてください……！ (2019年10月12日 15時) (レス) id: 29052aa6a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2019年7月24日 23時
