第五百三十六話 ページ19
全てを見透かしたようなあの目を私はいつになっても好きになれない。
これからも好きになることなんて絶対にないのだろうけど。
ドレスローザ城にやってきた私はサボを待機させてドフラミンゴのいる部屋に向かった。
いつものようにノックをして中に入り周りを見渡す。
この部屋には私とドフラミンゴだけ。
トレーボルは"なぜか"いない。
そう、いつもは居るのに今はいない。
あからさま過ぎる人よけ。
ああ、やっぱりこの男はなにもかも知ってるんだな。
隠していた殺気も警戒も隠さずにドフラミンゴの前に立つ。
『追い返せなかったわ。あの男。』
目が見えないのに強いわね、なんて戦ってもいないのに言ってみせる。
そんな私に目の前の男は鼻で笑った。
そしておもむろに立ち上がると一歩ずつ私のところへ歩みをすすめる。
「フッフッ…結果的にあいつは追い払えただろう？
よくやったなぁ、ゴール・D・A。」
その名前を聞いた私は微かに肩をふるわせる。
それは本当に一瞬だけで何事もなかったかのようにほほえみかけた。
人の揺らぎに漬け込むのはドフラミンゴの
焦ってはダメ。
動揺を悟られてはいけない。
『…あら、知ってたの。』
「確証は無かったさ。
同じ名前ってだけかも知れねぇしな。
だが…革命軍参謀長のサボがあの"火拳"と義兄弟。
しかもうちの最高幹部の女とも昔から関わりがあったときた。」
つまりはそういうことだろ？
私の前に立ったドフラミンゴは少し体を倒して私を覗き見る。
サングラスの奥にある瞳が鋭く光った気がした。
『ふふ、情報が早いのね。』
「藤虎の部下はいっぱいいるからな。
俺の部下を潜りこませることなんて容易いことだ。」
『ああ…そういうこと。』
だから伝わるのが早かったわけ。
最もな理由に納得する。
私を向かわせてもし失敗したらその部下を使って藤虎を追い返そうとしてたのかしらね。
思わぬ方向でその部下が役立ってしまった訳だけれど。
『それで？私をどうするつもり？
許してくれるかしら？』
「いいや…
お前を追放するよ、このファミリーから。」
ドフラミンゴがそう言った途端、部屋の扉が開き数十人の部下が部屋の中に入ってきた。
その中には勿論私の部下もいるみたいで。
やり方がせこいのよ。
アイツは私が人を傷つけたくない事を知ってる。
それでも呑気に高みの見物をするあいつを倒すには超えるしかない。
腰を低くし戦闘態勢をとった
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霧野シュウ(プロフ) - 感動をありがとうございました！続編が出たら絶対に読もうと思います！改めて、こんな素晴らしい作品を書いてくださり、本当にありがとうございました！！長文失礼しました。 (2022年8月18日 1時) (
レス) id: d98927171b (このIDを非表示/違反報告)
霧野シュウ(プロフ) - とても最高でした…イルア達が好きすぎて、亡くなってしまった時は本当に大号泣しました。夢主ちゃんの大切な人をどんどん奪っていったドフラミンゴには何回殺意が湧いたことか…笑 ワンピースの小説を読むのは初めてでしたが、この作品に出会えて本当に良かったです。 (2022年8月18日 1時) (レス) id: d98927171b (このIDを非表示/違反報告)
トッポッキ - もう、最高すぎました…夢主ちゃんの境遇が繰り返す別れが辛すぎて…でも最後はこの上ないハッピーエンドで安心しました。読んで良かった。オリキャラのエルもライトも大好きです。素敵な作品をありがとう。 (2021年11月8日 21時) (レス) @page47 id: 87201700fa (このIDを非表示/違反報告)
こまどん - では1日で読み終わった私はもっとすごいということで←おい (2020年8月8日 15時) (レス) id: 718e8cb135 (このIDを非表示/違反報告)
靜藍(プロフ) - とても面白かったです！そして感動で泣きました…！エルとライトかっこよすぎですっ！！イルア海賊団や、エース、エル、ライトとの別れが辛い！この作品大好きです！続編が出たら絶対読みます！ (2020年3月2日 13時) (レス) id: 114c5f5474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2018年10月8日 14時
