第五百四話 ページ30
「お前…何しにここに来た。」
今にも手に持っている剣を抜きそうなロー。
ローが警戒するから周りにいる麦わらとかスモーカーも俺に拳や武器を向ける。
あいつらに斬られたり殴られたりしたら一発でやられるなぁなんて呑気に考えた。
億越え海賊に、その部下。
海軍に王下七武海。
こんなメンツにお目にかかれることは本当に稀だな。
麦わらにだけは会いたくなかったが。
「そんなカリカリするなよ。
俺これでも一応、助けに来たんだぜ？」
「はっ…
そっち側の奴の言葉なんか信じられるかよ。」
「酷い言われようだなぁ。」
ローが殺気を無くすことはない。
それどころかとうとう剣を抜いて剣先を俺にむけてきた。
困ったな。
指令されて来たはいいけど警戒されてちゃ意味ないし。
どうするか。
顎に手を当てて考え込む。
「んー…
あー…R棟66、って知ってるか？」
「あ？」
「この研究所の中で直接海に脱出できる通路が1本だけある。
その通路の扉がR棟66って書いてあるんだ。」
Aさんの指示でシーザーのあとをつけていた時、偶然耳にした言葉。
シーザーがヴェルゴに電伝虫を通じて言っていたんだ。
間違いはない筈。
「信じるか信じないかは勝手だが…
本当だとしたらなかなか有益な情報だとは思わないか？」
「…」
ローは俺を睨みつけると不服そうに…ほんっとうに不服そうに剣を鞘にしまった。
それを見たスモーカー達もそれぞれ武器を下ろす。
ローの鋭い視線は変わらないまま。
「告げ口するなよ。
俺達の邪魔をしたら即殺す。」
「おお怖い怖い。」
肩を竦めて怖がってるふりをすればまたローの機嫌を損ねてしまった。
面白いやつ。
からかい甲斐のあるやつは好きだぜ。
ローが下の階にいる海兵や麦わらの部下などに向け「R棟66」の存在を明かしたあと、ローを先頭に研究所内に向かった。
不意にローが前を向きながら「何で俺達に有益な情報を渡したりしたんだ。」と投げかけてくる。
「んん、そうだなぁ。
まあ…しいて言うなら…」
うちのお姫様は殺戮が嫌いだからね。
そう答えるとローは「やっぱりあいつは優しいやつだな。」と鼻で笑った。
隣にいる麦わらが「A…」と呟いて安堵していることは気のせいだと思いたい。
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カケ - 四百九六になっています (1月24日 11時) (
レス) @page21 id: 703764d97a (このIDを非表示/違反報告)
和奏.*(プロフ) - もしも、の話で萌えて悶えました(実話)サボがイケメン過ぎてもうっ…！(これからも読者でいます！(( (2018年11月12日 17時) (レス) id: 43c37d5e6d (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - テストお疲れ様でした！これからも頑張ってください！！ (2018年7月27日 11時) (レス) id: 0ece7d892b (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆく - 小説、とっても面白かったです！テスト頑張ってください！「実は私もテストがあって((ﾎﾞｿｯ」 (2018年6月14日 21時) (レス) id: fb4853b1ec (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - メグミさん» コメントありがとうごさいます毎日テストに追われて更新できず…楽しみにしていただけてとても嬉しいです！頑張ります！ありがとうございます！ (2018年6月11日 18時) (レス) id: dccc59a57c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2018年4月28日 12時
