第五百話 ページ26
吹き出るように出ていた冷や汗が徐々に引いていき、頭の痛みも治まってきた。
こんなに私が苦しんでるのにヴェルゴは相変わらずソファに腰を掛けて楽しそうに私を眺めているだけ。
別に、いいんだけども。
心配される方が気味が悪い。
そしてハンバーグを取れ。
水を用意して背中をさすってくれたモネにお礼を言うと私は立ち上がる。
横を通るついでにヴェルゴの頬に付いているハンバーグを指摘してから部屋の隅にある牢屋に歩いて行った。
中を覗き見るとさっき連れてきたローをはじめ数人鎖で繋がれてる人達が見える。
大胆な格好をして怒声を上げている海軍の女はヴェルゴの部下…たしぎ。
その近くの地面にうつ伏せで転がされているのが同じくヴェルゴの部下のスモーカーだ。
確かこの二人はスモーカーの方が階級は上だったと思うんだけど…
スモーカーがたしぎに敬語で話しているのを見ると私の思い違いだったのかな。
どうでも良いけどね。
そしてローの両隣には3人の男女がいた。
1人の女は黒髪でロングヘア。
鼻が高くてかなり整った顔をしてる。
その女に膝枕されていびきをかいて寝ているのは、カブトムシみたいな髪型をした大男。
そして麦わら帽子を首に下げた青年だ。
この3人が多分麦わらの一味なんだろうね。
"麦わら"なんてつくんだから、麦わら帽子を持ってる彼が多分船長だ。
私がここ2年間…探ろうとしていた人物にこんな形で対面するとは。
思いもしなかったな。
「ルフィ。だめよ。」
「分かってる…」
私がそれぞれの顔をまじまじと見つめていると、麦わらの一味の2人がそう言葉を交わした。
麦わら帽子の彼を見ると悲しそうな、悔しそうな…そんな複雑そうな表情を浮かべて唇を噛みしめている。
私と目が合うと彼の瞳が一瞬だけ揺れたのを見逃さなかった。
けれどそれは本当に一瞬だけで。
すぐに戻ると彼は目を逸らした。
…何かしら。この微妙な気持ち。
何故か少しだけ締め付けられた胸をおさえる。
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カケ - 四百九六になっています (1月24日 11時) (
レス) @page21 id: 703764d97a (このIDを非表示/違反報告)
和奏.*(プロフ) - もしも、の話で萌えて悶えました(実話)サボがイケメン過ぎてもうっ…！(これからも読者でいます！(( (2018年11月12日 17時) (レス) id: 43c37d5e6d (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - テストお疲れ様でした！これからも頑張ってください！！ (2018年7月27日 11時) (レス) id: 0ece7d892b (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆく - 小説、とっても面白かったです！テスト頑張ってください！「実は私もテストがあって((ﾎﾞｿｯ」 (2018年6月14日 21時) (レス) id: fb4853b1ec (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - メグミさん» コメントありがとうごさいます毎日テストに追われて更新できず…楽しみにしていただけてとても嬉しいです！頑張ります！ありがとうございます！ (2018年6月11日 18時) (レス) id: dccc59a57c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2018年4月28日 12時
