第四百九十七話 ページ23
ローとシーザー、それにライトが部屋から出て行ったあと私はソファに寝転がり仮眠をとっていた。
途中でローが戻ってきてモネを連れ出していたけれど気にせずに休み続ける。
…そういえばローと一緒に別の気配もあったわね。
一緒にいた小さいその気配は今、部屋の中をちょこまかと走り回ってる。
多分…シーザーが捕まえてた海賊の一員なんだろうな。
あれに似た気配をさっきも感じた気がするし。
そうなるとローは海賊側についたということになるけれど…
どうせモネも気づいてるでしょ。
私が連絡しなくても、モネがドフラミンゴに既に連絡しているということは安易に想像できる。
そんな私の推測を確信付けるかのように手持ちの電伝虫が連絡が来たと音を鳴らした。
その音に驚いて飛び跳ねる小さな気配を背に感じながらしょうがなく電伝虫の受話器に手を掛ける。
『はーい。』
【俺だ…ヴェルゴだ。】
『ぅえっ…』
【相変わらず失礼な女だな。】
『うるさいわよ…』
受話器から聞こえる聞きなれた声を聞いて若干うんざりとする。
昔…と言っても1年くらい前。
この男に私は散々にしごかれたんだ。
武力も筋力と体力も、お陰様で倍以上に増えたけれどあの日々は地獄だった。
思い出したくもない、消し去りたい記憶。
それなのにこの男と関わってしまうとどうもあの時を思い出してしまう。
それを知りながら私をからかったりして楽しむもんだから余計にたちが悪い。
嫌ですオーラを仮にも上司に隠さないで会話をするのはどうかと思うが、その態度を隠さずに用件を聞く。
【ああ…そうだ。
丁度そっちへいく船があったんだ。
もう着く。迎えに来い。】
『はあ？嫌よ。会いたくないもの。』
素直に思ったことを口に出すとヴェルゴは鼻で笑う。
そしてほんの少しだけ声のトーンを落として私に命令するのだ。
ほんと、この声はあの時を思い出してしまうから辞めて欲しい。
【…来い。A。】
『…分かったわよ。』
【裏口の方に居る。
分からなければ掛けてこい。】
それだけ言うとヴェルゴは電伝虫を切った。
私も持っていた受話器を置くとため息をつきながら部屋の外に出る。
ヴェルゴが来るなら本当に私はいらなかったじゃないの…
帰ったら休暇めちゃくちゃとってやる。
1ヶ月くらいもぎ取ってやる。
そう決意しながら指示されたように裏口の方へ歩いていった。
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カケ - 四百九六になっています (1月24日 11時) (
レス) @page21 id: 703764d97a (このIDを非表示/違反報告)
和奏.*(プロフ) - もしも、の話で萌えて悶えました(実話)サボがイケメン過ぎてもうっ…！(これからも読者でいます！(( (2018年11月12日 17時) (レス) id: 43c37d5e6d (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - テストお疲れ様でした！これからも頑張ってください！！ (2018年7月27日 11時) (レス) id: 0ece7d892b (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆく - 小説、とっても面白かったです！テスト頑張ってください！「実は私もテストがあって((ﾎﾞｿｯ」 (2018年6月14日 21時) (レス) id: fb4853b1ec (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - メグミさん» コメントありがとうごさいます毎日テストに追われて更新できず…楽しみにしていただけてとても嬉しいです！頑張ります！ありがとうございます！ (2018年6月11日 18時) (レス) id: dccc59a57c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2018年4月28日 12時
