106話 ページ30
結果を求めるダンスをだけやっていても意味がない。
…なんて言うのは結局殆ど建前で。
俺がどうしてもAと踊りたいからなんだけど。
「それじゃダメなのか？」
と聞けば『雫と拓人もいるし…』とまた答えを濁す。
「俺がこんな大事なことあいつらの相談なしに決めるわけ無いだろ。」
雫と拓人には大阪グランプリが終わったあとに話してある。
雫に話すと
「ここ最近急に背が伸びて俺じゃ背が低くて物足りないから背の高い拓人がいい」
と何故か俺が振られる始末。
悪かったな！背が低くて！
拓人似関しては
「Aがいいならそれで良いよ。」
の一点張り。
相変わらず妹バカ。
案外あっさりオッケーを貰ったけど、もしかしたら2人で前々から話してたのかもしれない。
俺達が優勝して、
そうなった時にどう対応するか。
「だからあとはAの気持ちだけだ。」
抱きしめたら腕の中にすっぽりと収まってしまうAの頭を優しく撫でる。
未だに『うう、…でも…』とか言うもんだから俺は最後の切り札を投入した。
「俺は一緒に踊りたい。
…Aは、俺とは踊りたくない？」
Aの肩におでこを擦りよせて弱々しい声を出す。
少し弱いところを見せて、甘えた声で聞けば断れないことは昔から知っていた。
『それは…ずるい…』
ずるい彼氏でごめんな。
でもこんなことをしてまでもお前を手に入れたいと思うんだ。
トドメに首元に唇を寄せて軽く口づけをすればAは小さな声で同意の言葉を紡ぐ。
「聞こえない。
もう一回。」
そう耳元で囁くと顔を真っ赤にして『わかったから！！踊るから！』と言い手で顔を覆い隠した。
「あー…可愛い。」
不覚にも口から零れた言葉はがっつりAの耳に入る。
もうどうにでもなれ。
俺を引き剥がそうとしていたその手を掴んで引っ張るとまた唇にキスを落とした。
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雅 - 昨日読み始めて気づけばこんなところに！ってなるぐらい面白いです！自分は専門学生ではありませんが、テストや実習は大変ですよね…。自分も勝手ながらですが応援しています！！頑張ってください！ (2018年9月25日 16時) (
レス) id: 71fc5da111 (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - ななしさん» コメントありがとうございます！楽しく読んでいただきとても嬉しいです(T_T)実習の合間に更新できればと思いますが…頑張ります。笑。応援ありがとうございます！ (2018年9月10日 0時) (レス) id: dccc59a57c (このIDを非表示/違反報告)
藍緒(アオ)(プロフ) - 結さん» コメントありがとうございます！テスト疲れました…更新を長い間待っていただき本当にありがとうございます。 (2018年9月10日 0時) (レス) id: dccc59a57c (このIDを非表示/違反報告)
ななし - いつも楽しく拝読しています。実習頑張ってください！勝手ながら応援しています！！ (2018年9月9日 20時) (レス) id: 5b7e532371 (このIDを非表示/違反報告)
結 - テスト大変ですね。私も今日テストだった……。更新お待ちしてます！！頑張ってください！！！ (2018年8月29日 22時) (レス) id: 280831b4cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍緒(アオ)
| 作成日時：2018年4月24日 15時
